30日午後8時24分ごろ、小笠原諸島の沖合の非常に深い場所を震源とするマグニチュード8.5の巨大地震があり、小笠原諸島と神奈川県で震度5強の強い揺れを観測しました。
この地震で、▽震度5強の強い揺れを小笠原諸島の母島と、神奈川県二宮町で観測したほか、
▽震度5弱の揺れを埼玉県の春日部市と鴻巣市、それに宮代町で観測しました。また、
▽震度4の揺れを茨城県の古河市や石岡市、栃木県の栃木市や佐野市、群馬県の館林市や明和町、埼玉県のさいたま市中央区や熊谷市、千葉県の千葉市中央区や船橋市、東京中央区や港区、伊豆諸島の青ヶ島、神奈川県の横浜市西区や平塚市、山梨県忍野村、長野県佐久市、それに、静岡県伊豆の国市と、
関東甲信や静岡県の広い範囲で観測しました。
また、北海道から沖縄県にかけての全国各地で震度3から1の揺れを観測しました。
地震のメカニズムに詳しい東京工業大学の本蔵義守誉教授は、「今回の地震はフィリピン海プレートの下に沈む込んでいる太平洋プレートの内部で起きた地震とみられ、規模の大きな地震がたびたび起きている場所だがマグニチュード8を超えるような規模の地震は珍しい。
地震の規模が非常に大きかったので、かなり広い範囲に揺れが伝わるほか、
長周期の地震も観測されているはずで、地盤の弱い関東地方などは高層ビルなどでの揺れにも注意が必要だ。
小笠原と関東の地震 3都県で12人けが
30日、小笠原諸島と関東で震度5強や5弱の強い揺れを観測した地震で、鉄道の各線で運転の見合わせや大幅な遅れが相次いだほか、エレベーターが停止して、乗っていた人が一時閉じ込められるなどの影響が出ましたが、31日朝までにほぼ解消しました。
総務省消防庁などによりますと、30日夜の地震では、転んで足の骨を折るなど、東京で8人、埼玉で2人、神奈川で2人の合わせて12人がけがをしました。
また、鉄道では東海道新幹線が東京と新横浜の間でおよそ1時間にわたって運転を見合わせました。
この影響で乗り継ぎができない乗客が出たため、東京駅など3か所で停車中の新幹線が開放され、合わせて580人余りが車内で夜を明かしたということです。
東海道新幹線では合わせて4万7000人に影響が出ましたが、31日は始発から通常どおり運転しているということです。
JRと私鉄の在来線は、山手線で内回り外回りともに3時間近く運転を見合わせるなど、31日未明までダイヤが大きく乱れましたが、朝までにほぼ解消し、始発からおおむね平常どおり運行しているということです。
このほか、関東では、東京・港区の六本木ヒルズで52階につながるエレベーターがおよそ2時間停止し、数百人が一時に降りられない状態になるなど都内を中心にエレベーターの停止が相次ぎ、大手管理会社1社だけでも7000台余りが停止しました。
熊本でも震度1・2を観測
熊本県 震度2 阿蘇市内牧* 八代市平山新町 長洲町長洲*
熊本美里町永富* 宇城市小川町* 宇城市豊野町*
芦北町芦北 津奈木町小津奈木* 天草市五和町*
震度1 産山村山鹿* 阿蘇市一の宮町* 南阿蘇村中松
八代市千丁町* 玉名市天水町*
山鹿市老人福祉センター* 熊本美里町馬場*
宇城市松橋町 宇城市三角町* 熊本西区春日
人吉市西間下町 水俣市牧ノ内* 芦北町田浦町*
上天草市大矢野町
福岡県 震度3 柳川市本町*
震度2 中間市長津* 水巻町頃末* 遠賀町今古賀*
柳川市大和町* 柳川市三橋町* 大川市酒見*
みやま市高田町*
震度1 福岡博多区博多駅前* 福岡西区今宿*
福岡早良区百道浜* 宗像市江口神原*
宗像市東郷* 宗像市大島* 宗像市神湊*
新宮町緑ヶ浜* 北九州門司区大里*
北九州若松区桜町* 北九州戸畑区新池*
北九州小倉南区若園* 北九州八幡東区春の町*
北九州八幡西区相生町* 行橋市今井*
豊前市吉木* 直方市新町* 飯塚市川島
飯塚市忠隈* 飯塚市勢田* 飯塚市綱分*
田川市中央町* 小竹町勝野* 鞍手町中山*
香春町高野* 添田町添田* 大任町大行事*
宮若市宮田* 福智町金田* 福智町赤池*
福智町弁城* 嘉麻市大隈町* 嘉麻市岩崎*
嘉麻市上臼井* 大牟田市昭和町*
久留米市津福本町 久留米市城南町*
久留米市城島町* 久留米市北野町*
久留米市田主丸町* 八女市本町* 筑後市山ノ井*
大刀洗町冨多* 大木町八町牟田*
うきは市吉井町* 筑前町篠隈* 朝倉市宮野*
みやま市瀬高町* みやま市山川町*