IDEAのプロファイルセットを複数用意してみた
ちょいと気になるつぶやきを見つけたので、試してみたよ。
IntelliJ本体にプロファイルを切り替えるような機能は無いんだけど,こいつの仕組みからして似たようなことはできそうだったんで、ちょいと試してみた。
まずは,IntelliJのコピーを用意する。OSXだったら,IntelliJ IDEA 10.appをコピーすればいいし,それ以外は$IDEA_HOMEをコピーすればいい。仮にコピーしたほうを $IDEA_COPY_HOMEとかってする。
OSXだったら、コピーした方をFinderから「パッケージの内容を表示」で Contents/Info.plist
を開く、それ以外は $IDEA_COPY_HOME/bin/idea.properties
を開き,下記の設定項目をなんかテキトウな値に変更する。デフォルトの値と被らなければ何でも良い。
idea.config.path=${user.home}/.IntelliJIdea10copy/config idea.system.path=${user.home}/.IntelliJIdea10copy/system idea.plugins.path=${user.home}/.IntelliJIdea10copy/config/plugins
OSXの場合はXCodeが入っていれば、Property List Editorが開くので「Information Property List > Java > Properties」で該当の項目を書換える(XCode入ってなきゃ、Info.plistはXMLファイルなんで、適当なテキストエディタで編集して)。
ちなみにapple.laf.useScreenMenuBar
をfalseに設定するとWindowsみたくアプリケーションウィンドウにメニューが表示されるデス。
これで元々のIntelliJとは別のプロファイルで管理できるんで、要らないプラグインがしがし外して軽量版を作るなり、RubyMineモドキやPyCharmモドキを作ってみるもよし。あとはお好きに。
ちょっと試した限りだと、別々のプロファイルのプロセスが同時に立ち上ったし、なんとなくうまく動いてるっぽい。変にディスク容量ケチってプロファイルを共用するよっかは、ばっさり別モンとするのがいいのかも。見た目が同じで区別が出来ないのであれば、Settings > IDE Settings > Appearance > Look and feel でプロファイルごとに別のL&Fを設定してみるのも手かもしんない。
自分でやってて「なんかの役に立つのかしらん?」と思ってもいたが、RubyプラグインとかPythonプラグインってIntelliJ本体との追従性が悪いので、それぞれのプラグイン主体の安定構成を作るのに使えそうではあるな。んでもって、確かにプラグインが少ないと起動も速かった。
ここからは悪ノリの話。せっかくだからプロファイルごとに見た目も変えるかと思い、どこまで出来るかやってみた。:-)
スプラッシュスクリーンやアバウト画面のロゴは $IDEA_HOME/lib/resources.jar
のidea_logo.png, idea_about.png
。これをWebStormやPyCharmのを拝借して差替えてみる。
WebStormなんかは、$APP_HOME/lib/branding.jar
にそれぞれxxx_logo.png, xxx_about.png
という名前で入ってあるので、それをリネームして自身に組込む。
他のも調べてみたら、こんな感じだった。
- RubyMine
$APP_HOME/lib/rubymine.jar
のartwork/xxx_logo.png, xxx_about.png
- PyCharm
$APP_HOME/lib/pycharm.jar
のxxx_logo.png, xxx_about.png
- PhpStorm/WebStorm
$APP_HOME/lib/branding.jar
のartwork/xxx_logo.png, xxx_about.png
ウィンドウのタイトルバーに表示されるアプリケーション名は、どうやら$IDEA_HOME/lib/resources.jar
の/idea/ApplicationInfo.xml
に書いてあるっぽい。このファイルの下記の部分を適当な文言に書換えるといいみたい。
<names product="IDEA" fullname="IntelliJ IDEA(WebStorm)"/>
最後にアイコン。OSXだと.appパッケージ内の/Resources/idea.icns
がそう。これを適当なアイコンに差替えて完了。