12日目 IDEの設定(IDE Settings:後編)

設定編の後編です。

Keymap

  

ショートカットキーの設定を行います。Keymapsにはプリセットでいくつかのキーマップが登録してあるので,好みが合えばそちらを使うのも良いでしょう。「この手のはなるべくデフォルトを覚えたい」というならば,"Default"や"Mac OS X 10.5+"を選ぶと良いかと。
個人的には,IntelliJのデフォルトキーマップは分かりやすいと思ってないので,がしがしカスタマイズしてしまい,今となってはデフォルトキーマップでは使えない体になってしまいました(それにIdeaVIMも必須w


他のIDEやエディタからの乗り換え組向けに"Eclipse", "NetBeans 6.5", "VisualStudio", "Emacs"なんてのもありますが,その出来については未評価です。IntelliJのエディタはいわゆるモードレスエディタなので,お決まりのように"Emacs"キーマップがありますが,この手のEmacs風キーマップが生粋のEmacs使いを満足させた試しは無いので,それなりに見てあげると落胆も少ないかと思います。


Keymapsの別の使い道として,IntelliJで提供している全コマンドを俯瞰することができます。"Main menu"はメニューバーの項目なので,なにもここで確認しなくても分かりますが,"Editor Actions"や"Other"などを覗いてみると面白い発見があると思います。


また「プラグインを入れたけど,そのプラグインがどんな機能を提供しているのかわからない」ときは,ここの"Plug-ins"を見ると,プラグインが提供しているコマンドを見つけることができます。
IntelliJのショートカットを素早く知る方法+α


それはそうと,WindowsでもMacでもIntelliJを使う場合,キーマップをどうしようか非常に悩みます。わたしは面倒なのでMacでもWindowsのキーマップを使っているので,コピー&ペーストは Ctrl+C, Ctrl+V です。


Live Templates

  

スニペットというかキーワード展開を行うLive Templatesを設定します。プリセットされているテンプレートも非常に多いのですが,この手の機能は他のIDEにも実装されているので,特に取り上げるほどの機能ではありません。むしろ,キーワード展開がコード補完とは別のキーになっていたり*1,キーワード展開例がプレビューできないなど,EclipseNetBeansのソレと比べて劣っている気もします。
31日間ReSharper一周 ... それIDEAでもできるよ(その7)


Menu and Toolbars

  

メニューバーやツールバー,ナビバー,それにProjectウィンドウやエディタなどのコンテキストメニューの項目を設定します。


Notifications

  

コンパイル結果,テスト結果など,IntelliJからのレスポンスの通知方法を設定します。


Passwords

主にバージョン管理システムとの連係で入力するパスワードをどこまで記憶していくかを設定します。


Path Variables

  

いわゆる環境変数を設定します。が,あまり使った事はありません。Mavenプロジェクトを利用したときに「M2_HOMEはどこ?」と聞かれたくらいしか記憶がありません。


Plugins

  

プラグインマネージャです。"Browse repositories"で公式プラグインサイトに登録してあるプラグインの一覧から任意のプラグインをインストールできます。一覧で"Bundle"とあるのは,IntelliJ付属のプラグインで削除することはできません(無効化まで)。


プラグインは非常にたくさんありますが,なんだかんだでIntelliJ標準のままか,JetBrains公式プラグインくらいしか使わなくなります。:-)


それと,プラグインのインストールやアンインストール,有効・無効化にはIntelliJの再起動が必要になります。


Quick Lists

  

お好みのコマンドを集約したQuickリストを登録します。Quickリストは,よく使うけど,ひとつひとつのショートカットキーを覚えられない,なんて場合に便利です。
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TODO

TODOウィンドウに表示する,TODOコメントのパターンを定義します。


Updates

自動アップデートの設定をします。アップデートモジュールは,必ずしもパッチ方式で提供されるわけではないようです(場合によっては,ダウンロードページにジャンプするだけもある。


Usage Statistics

IntelliJの使用統計情報をJetBrainsに送信する頻度を設定します。使っているIntelliJの統計情報は,Help->Productivity Guideで確認できます。

Web Browsers

IntelliJから起動できるWebブラウザを登録します。エディタでHTMLなどを編集していると,右上にブラウザアイコンが浮かんできますが,それのことです。


"Default Web Browser"は,View->Open in Browserで起動するWebブラウザの事です。


XPath Viewer

XPathに関する設定です。XPathに関するコマンドは,

の3つです。"Find in XPath"以外の2つは,XMLを編集しているエディタのコンテキストメニュー最下部も表示されます。


XSLT

XMLに関連付けしたXSLファイルをProjectウィンドウに表示するかどうか(Show Associated Files in Project View)の設定がありますが,XSLT使ってないのでどうなるかは分かってません。:-)

*1:隠しオプションで変更可能ですが...。