トレス騒動その後

今更ながら昨日のエントリのつづき。1日経っちゃったよ。
轟そら氏の盗作疑惑については現在進行形でトレス元ネタの捜索・検証が行われているようで、発覚初期に出た2〜3点のトレスを見てコメントした者と、後からたくさん出た段階でコメントした者の間で、かなりの温度差を感じる。まあ、見ている前提が違うので致し方ないのだが、擁護と批判がかなり錯綜してしまっているようだ。
こんな状況であるから、騒動の時系列にいた人々から発せられたリアルタイムの発言に対し、ある程度沈静化した現時点から批判を行うことは、いささか「後出しジャンケン」の様相を呈する。ゆえに、今ここではコメントをするのは差し控えようと思う。

ただ言っておかねばならないことは「著作権」「トレス」「模写」「トレパク」などの、重要なキーワードの定義について、発言者同士で、きちんとしたコンセンサスが取れていないように感じた。例えば、発言の文脈のなかの「トレス」が、「ただ線をなぞる(トレスする)」行為のみを指すのか、それとも「著作権的にクリアになっていない画像をまるまるなぞる」行為なのか、などである。これをどちらの意味で取るかで「トレスは悪」といったような文章のニュアンスが変わってくるのだから。

ことは慎重に運ばなければならない。だがしかし、この問題は論じることを避けて通れないものだということもわかった。今回は書かないが、いずれ、「トレス」「模写」「模倣」「参考」そして「二次創作」、それらと「著作権」に関するまとめを、あげていきたいと思う。

※前回のエントリも含めて、用語を「トレース」から「トレス」に統一しました。