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ふたご座流星群

 冬の天体ショー「ふたご座流星群」が、12月13日〜15日に見られる。今年は、月の出が遅く、しかも新月の直前な為に、観測には絶好のチャンス。
 「三大流星群」には、この12月に見れる「ふたご座流星群」以外に、1月の「しぶんぎ座流星群」、8月の「ペルセウス座流星群」とある。晴天に恵まれれば1時間に15〜20個、条件の良い場所では50個以上の流星を見ることができる。
 今回、ふたご座は、日没の頃、北東の地平線から上り、午前2時頃天頂に達して、最大の見頃は、13日深夜〜14日明け方と、14日午後10時〜15日午前3時頃とのこと。

 自分の場合、いつから星に興味を持つようになったのか、はっきりと覚えていない。こんなに数が多くては、とてもじゃないが、覚えられないと思ってずっと諦めていた。それが、「かこさとし」さんが小学生用に書いた(春・夏・秋・冬の)「ほしのほん」の4冊の本(初めに出会ったのは、その内の「はるのほし」)に偶然に出会ってから、異常なまでに星に興味を抱くようになった。
 全くの独学で来ているが、久住高原に行った時に、プロから教わった。冬、3時頃に起きて、説明してもらった。
 全天下には、星座は、全部で88あり、その内の4つは、日本では、全く見ることが出来なく、11は、その一部を見ることが出来る。
 プロは、星雲とか星団を細かく観察していた。自分が今まで勉強してきたことが全て正しかったことを確認できて、それ以来、自信が持てるようになった。
 船乗りさんとか、山男は、星のことをよく知っている。まず、北極星を見つける。北極星が見つかったら、その真下の方向が北になり、その北の方向に向かって、右手が東、左手が西となる。正確に言うと、北極星と北極点は、ピタッと一致してなく、1度角ずれている。
 北極星は、北極点では、真上に見える。赤道直下では、理論上では、水平線すれすれ見えるはず。つまり、北緯37度では、水平線から37度の位置に北極星が見えることになる。北海道の北極星は、空高く、沖縄の北極星は、低い位置にある。
 かくして、一人、ヨットで太平洋を横断しようと思えば、夜、北極星の角度を見れば、北に寄り過ぎているのか、南に寄り過ぎているのか、分かることになる。北半球では、星は、北極星を中心に、半時計方向に回り、南半球では、南極点を中心に、時計方向に回っている。
 南十字星は、一番小さな星座である。今年、オースラリアに1カ月滞在していた時、天気の日は、毎晩見ていた。小さなホクロが決め手となる。南極点は、南十字星の縦の線を4倍半した位置にある(南十字星を、そこよりもちょっと離れた位置にあるニセ南十字星と見誤らない様に注意しないといけない)。
 一等星は、明るいので、肉眼で簡単に見つけられる。又、有名な名前が付いているので、星座と共に覚えるといい。惑星は、恒星のように、キラキラと輝かないので、区別出来る。

  春:一番有名なのは、「北斗七星」、正確に言うと、これは、「おおぐま座」のしっぽである。それに、「うしかい座」のアルクトルス、「おとめ座」のスピカ、「しし座」のデネボラとレグルスは、有名。北斗七星とアルクトルスとスピカで、「春の大曲線」を作り、オレンジ色のアルクトルスと純白のスピカとデネボラで、「春の大三角形」を作る。北斗七星の柄杓の先を5倍した位置に、北極星がある。

夏:「はくちょう座」のデネブ、「こと座」のベガ、「わし座」のアルタイル、それに、「さそり座」の赤く輝くアンタレスが有名。デネブとベガとアルタイルで、「夏の大三角形」を作り、ベガとデネブを結んで、アルタイルを反対に折り曲げた位置に、北極星がある。

秋:一等星を含んでいないが、「ペガサス(天馬)座」が作る、「秋の大四角形」が有名で、左右の辺をずっと北に伸ばして一緒になった位置に、北極星がある。又、Wの形をした「カシオペア座」が、北極星を挟んで、北斗七星と全く反対の方向にあり、これからも、北極星の位置を探せる(Wの字の端の線が交わった点とγ星を結んだ線上で、γ星方向に、その距離を5倍した位置に、北極星がある)。

冬:冬は、空が一番澄んでいて、星がよく見える。しかも、一等星が沢山見えるので、星の観測をしている人は、この時期が来るのをいつも楽しみにしている。青白い色をした、最も明るい一等星である「おおいぬ座」のシリウス、「こいぬ座」のプロキオンアメリカの人は、プロシオンと発音している?)、「オリオン座」の赤い色をしたベテルギウスで、「冬の大三角形」を作る。
 更に、プロキオンシリウスに、「オリオン座」の白色をしたリゲル、「おうし座」の赤く光るアルデバラン、「ぎょしゃ座」のカペラ、「ふたご座」のポルックスの6つの星を結ぶと、「大六角形」が出来る。これが、「冬のダイアモンド」と言われ、全て、一等星から出来ている。

 星をたどって行くと、突如、大空に、いろんな形をした絵が見えてくる。又、星には、いろんな楽しい話が尽きない。