復活作業 その4

いよいよ、エンジンを降ろして行きたいと思います。左前側のボルトを外した後に、ひとまず

プラスドライバーを突っ込んでおきます。エンジンが不意に落ちない様にする為です。

右側のダウンチューブを留めているネジを緩めてダウンチューブを外します。

エンジン後ろ側のボルト類の取り外し作業です。ドライブスプロケット上側のボルトを外し同じように

ドライバーを突っ込んでおいてから、今度はドライブスプロケット下側のブラケットを全て緩めてから

それぞれに取り外して行きます。右後方排気側に仮付けしてあったボルトを外します。

これはエンジンを右側に降ろすので、フレームと干渉しそうだったからです。

車体の右側に立ち、ひとまず突っ込んでおいたドライバーを全て抜きます。

ラジエターのサーモスタット部分とエンジンの後ろ側に手を掛けて、フロントフォーク側へ

少しずらして、エンジンマウントからエンジン本体がずれた事を確認し、一気に車体右側へ

降ろします。「どっこらしょっ!っと」←このかけ声が無いようなら、未だ若いんですけど(笑)

エンジンが降りると、そのままスィングアームのボルト類を外してフレームから外して行きます。

外したついでに、リンク周りを確認してみましたが、若干の汚れや錆があるものの、洗浄して

グリスアップしてあげる事で、十分に使用する事が出来そうです。

このv500は、二十歳の頃に中古で買って、一度全バラにしているのですが、その時に

しっかりとグリスアップして有ったのが良かったようです。

リア周りのリンク、スィングアームを全て外すと、今度はフロントフォーク側を外します。

トップブリッジの27mmのボルトは既に一度緩めて有ったので、難無く緩める事が出来ました。

ハンドルを固定しているボルト類を軽く緩めると、プラスチックハンマーを使って天井側に

軽く叩いてやると、すんなりと抜けました。

ブリッジ下に付いているダブルナットの周り止めを外し、ダブルナットを緩めると、すんなりと

フロントホイールが付いた状態で、三つ叉を抜く事が出来ました。

外したフロントフォークは、仮り組みをして、立てかけておきましょうね。

さて、車体周りで一番気になっていた、ステアリング部分のテーパーローラーベアリングの

状態を確認しましょう。

こちらは、アッパー側の方ですが、若干の錆が出ていました。室内保管だったので、錆は無いだろうと

思っていたのですが、当てが外れてしまいました。

錆は簡単に落とす事が出来ますが、ベアリングの受け側に小さくても凸凹が出来ると、バイクが

コーナーでバンクする時に行う動作(セルフステアでしたっけ?)の妨げになる恐れがあるので

交換した方が良いようです。

ロアー側は、錆は見当たりませんでしたので、「何とかなるか?」と思ったのですが、付着していた

グリスを綺麗に拭き取って確認すると、うっすらと打痕が付いていました。

やっぱり駄目ですね、以前ツーリングをしていた時に、何度かフロントが路面からのキックバック

貰って振られた事がありましたが、その時にでも付いてしまったのでしょうか。

三つ叉は以前、組み上げた時にもエンジンを載せない状態で車体を押して、締め付け具合を調整し

エンジンを載せて低速でフロントブレーキを握り、「カクカク」感が出ないように再調整しておいて

今度は慣らし運転がてら、コーナーをゆっくりと何度か走っては、調整してという作業をしたのを

覚えています。その後も、何かあると締め付けを確認して調整していたので、大丈夫かと

思っていただけに、傷が出来ていたのは、本当に残念でした。

恐るべし16年間の放置プレイ!といった所かもしれません。

さて、これから。。。なのですが

部品調達とフレーム、スイングアーム、フロントフォークといった車体を再洗浄とグリスアップを

行って組んでおきたいと思います。

「ぺけJのホイールが手に入りそう」という話も聞こえているので、余計に雑念が入りそうです。

エンジンは。。。ここまでやってしまうと最低でも腰上はばらして、ピストンリングくらいは

交換したいですね。

何でもTZMのマニホールドが使えるとの事ですので、付いているボイセンのリードバルブと

同じモノを頼むのか、現状を確認して再利用するのか、それともTZMを使うのか

迷う所です。

エンジンは、再塗装とバフ掛けくらいはしようかと思いますが、時間的に余裕が有るかどうか

そっちの方が心配です。