日本人になった祖先たち (篠田 謙一) ★★★☆☆

日本人になった祖先たち DNAから解明するその多元的構造 (NHKブックス)

日本人になった祖先たち DNAから解明するその多元的構造 (NHKブックス)

はじめに遺伝子でなぜ系統がわかるのか、どのようにして調べるのかの説明があり、そのあと、日本人に多いミトコンドリアDNAの型をいくつかあげ、それぞれについて世界的に見た分布のようすや出現した年代などについての概説がある。そっちがメイン。
Y染色体に関するお話は、最後のほうで少し触れただけ。
淡々と説明が語られ、あまり味わい深いというものではない。資料としては使いやすいと思う。

白い夏の墓標 (帚木蓬生) ★★★★★

白い夏の墓標

白い夏の墓標

とても読みやすくて、ぐいぐい読ませる。これは1979年に出た本のようだが、この著者の存在はおそらく今年になるまで知らなかった。が、いっきにファンになってしまった(予感)。

十七歳 (岩井志麻子)★☆☆☆☆

十七歳

十七歳

妻が借りてきて、「もういい。これは読めない。文体が合わない」といって放ってあったのを読んでみる。
しっかり考えてよく書けていると思って読んでいったら最後がヘニャヘニャで読み終わってから時間の無駄だったと後悔する。