ファッションブランドの中国生産って
ごく最近、某有名外資系ファッションブランド社長の講演を拝聴する機会を得ました。(と、やたらと畏まっているのは、大学の大先輩だから)
なによりも講演でお話しいただいた社長の生き様に感銘を受けたのですが、トピックとして興味深かったのは「ファッションブランドの中国生産」の話。そもそも僕は高級ファッションブランドに中国生産モノがある、という事実自体を知らなかったのですが、まとめると↓のような話。
- 手の届く高級感(accessible luxury)をコンセプトとしたファッションブランドは中国生産を実施
- 近年、成長著しいCOACH(コーチ)は、いち早く中国生産に参入し、成功
- LVMHグループのCELINE(セリーヌ)、LOEWE(ロエベ)あたりも中国生産に参入
- が、中国生産したブランドは中国では売れない、というジレンマあり(=中国人は中国製を信用しない)
つまるところ、「中国生産は諸刃の剣」といったところなのかな。中国の魅力を「消費マーケット」と捉えるのか、「安価な労働力市場」と捉えるのかは、たしかに難しい。僕がお話を聞いたブランド(アメリカ系)では中国マーケットを切り捨てられない、という判断から現時点では中国生産は見合わせている、とのこと。なるほどです。
ちなみに「コーチは、最近ものすごい攻めっぷり(いい意味でも、悪い意味でも)」というのも、ファッション関連の方々の共通した意見、でしたよ。ふむ。
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しかし、ひさびさの更新。もうちょっと頑張りたいッスね。。。
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