Lanceの手紙:まとめ

ランスアームストロングがIOC会長に宛てた手紙の要点をまとめてみた。

依頼していること

  • WADA会長Dick Pound氏の追放と、WADAの体質改善

Dick Pound氏って誰よ?

WADAとは?

  • World Anti Doping Agency。国際反ドーピング機関。

Dick Pound氏は何をしたのか?

  • フランスのドーピング検査研究所に対し、1999年のTour de France選手達の尿検体を検査し、その結果ランスアームストロングがEPOを使っていたようなレポートを作成するよう指示。
  • そのレポートが、フランスのL'Equipe紙の記者の手に渡るよう工作。
  • L'Equipe紙がランスのドーピング疑惑を報道した後、これらの検査が「正しく、問題なく」実施されていたと再三に渡りメディアに声明発表。
  • この疑惑に関してUCIが任命したEmile Vrijman氏らの調査チームが、WADAやドーピング研究所を調査するのを完全に拒否。
  • ランスに限らず、様々な競技選手に対して確たる証拠もなくドーピング嫌疑をかけ、メディアで吠える。
  • WADA傘下にある、各国のドーピング検査研究所に対して不正を指示する。

ドーピング検査研究所がやったことは?

  • 検体の管理番号なしに、検査を実施。つまり、誰の尿なのかの情報は完全に欠落。A検体もB検体もへったくれもない。
  • EPO検出の際に、それが偽陽性反応でないことを確認するテストを怠った。どれくらいが陽性で、どれくらいが偽陽性かもわからない。
  • だが、陽性となった検体に対し、ある選手の管理番号(実はランス)を割り振り、それをもとにレポートを作成した。L'Equipe紙の記者は、これらのレポートを不正に入手し、「ランスがEPO使用!」という記事を書いた。

誰が調査したの?

  • UCIが任命したEmile Vrijman氏らの調査チーム。
  • レポートの原文はこちらからPDF形式でダウンロードできる。とてもとても長い。なので翻訳する気力ゼロ。

コメント

を書こうとしたけど、まだまだDick Poundについての興味深い記事があるので、それらの紹介をしてから。今の時点では、Dick Poundとランスアームストロングの間には強烈な確執があり、Dick Poundは「アメリカ人」と「自転車選手」を極端に嫌っているらしい、ということだけ書いておこう。