John Peckam選手の事故現場

Alto VeloのA Rideに合流。ピスト利用。50x17。金曜日に亡くなったJohn Peckam選手の事故現場にて黙祷を捧げる。

現場にはまだ大量の血痕が。でも、そこには車の急ブレーキ跡はない。そこから200ヤードほど走った先に、延々と急ブレーキ跡があり、道路脇の小川に直行。Johnが猛スピードで突っ込んできた車に轢かれる現場を見たChrisによれば「80-90mphで対向車線を飛ばしてきた」とのこと。ブレーキ跡の長さを見れば、その話は誇張ではないことがわかる。

道路脇の溝にはまった車にかけつけた連中が最初に見たのは、「Hold on. I need to finish this.」といってビールを飲み干す運転者。そして彼は「I'm OK.」といって車から脱出し、ふらふらとPage Mill方面に向けて歩き出したそうな。言動からして、人を轢いたという認識はなかったみたい。

続報

ABC Newsでの報道。バラバラになった自転車が衝撃の大きさを語る。あらためて合掌。

Los Altosダウンタウンにコルベット集合

Alto Velo A Rideを途中で引き返し、Los Altosダウンタウンに戻る。お目当てはコルベットの展示会。






自分と同じ歳の1963年式コルベット、欲しいなぁ。

近藤さんが「Los Altosのダウンタウンには活気がない」と日記のコメントに書いていたけど、どこの町のダウンタウンも「どうやって活気を取り戻すか」に知恵を絞っているのがアメリカの現実。

敵は郊外の大型ショッピングモール。ショッピングモールは車で乗り付ければ、一箇所でほぼなんでも揃うし、値段もそこそこ。一旦中に入れば雨風に悩まされることもない。広いから在庫もたくさん持てる。大量仕入れできる大型店は安い。駐車場は巨大だからどんどん人を呼び込める。

同じ土俵でショッピングモールと戦っても勝目はないので、ダウンタウンの商店街は「街の個性」で勝負する。それが「閑静さ」や「美観」という街もあるだろうし、「観光客」というところもあろう。

Los Altosの場合は「きれいで落ち着いた街並み」を目指している傾向が見られる。今日のコルベット展示会のような50〜60歳代を意識した催事が多いし、若者向けの店は少数派である。さらに、建物の一階では対面型の商売をしなければならないとか、営業許可証(Business License)の更新費用が高いとか、家賃が高いとかの事情があって、店子の入居率が落ちているのも事実。 ちょっと寂れた感じがするのは、そういう背景があるからじゃないかな。でもここで妥協して、家賃を下げるとか、街の雰囲気に合わない店を呼び込むとかすると、Los Altosらしさがなくなるのも事実。

コメディアンのChris Rockが「アメリカのどこにいってもショッピングモールは同じ」と言ってたけど*1、Los AltosダウンタウンはLos Altosにしかない。良くも悪くも個性なのだ。

*1:厳密には「白人専用モール」と「かつて白人が行ったモール」の二種類

テニスボール効果

最近、プロ自転車乗りの間でヒゲを伸ばすのが流行している。US Pro Championshipの録画中継で、このヒゲには「テニスボール効果」がある、と解説していた。ネタなのはわかっているけど、ヒゲで空力が良くなるもんかねぇ。

今週は大きな動きがありそう

「Landis側、動く」でも書いたけど、Landis側はUSADAに対して提訴取下げ申請を「するよ」という予告を先週金曜日に発表している。予告しただけで、まだ公式な文書による通知はしていない。これは明らかに報道効果を狙ったものでしょ。実際に文書で通知するのはおそらく今週の前半。AAAによる公開裁定を計算に入れている以上、LNDDの検査不備に関するLandis側説明も公開されることであろう。

そこで注目したいのがTrust but Verifyの金曜日の記事

  • 9月7日に、TUE(治療目的例外)を批判する記事がフランスドーピング規制当局責任者へのインタビューという形で報道された。
  • なぜ、このタイミングなのか?
  • Landis側の投げてくるボールが強烈なことを予知しているので、その準備ではないか?

つまり、Landisのテストステロン使用については事実を証明できないので、「Landisは医師の処方のもとでコルチゾンを使っていた。だから強かったんだ。」という話に持っていくための伏線だ、ということらしいんだけど...

まあ、今週の動きを待つとしよう。

おまけ

上記Trust and Verifyの記事には、もう一点注目したい話が掲載されている。それはTour de Franceのドーピング検査で陽性となった選手の数。

  • フランス当局の発表によれば、TdF出走選手156人中TUE申請をしていたのは60人(=38%)
  • TdFでドーピング検査を受けた選手の数は105人
  • 105人の38%(=40人)がドーピング検査陽性となるはずなのに、実際には12人しか陽性となっていない
  • これでまともな検査しているの??