あなたならどうする?

Cyclingnewsの記事より。

NORBAマウンテンバイクレースでの話。

一人目

Jason Sager選手は集団から脱落し、レースを棄権。ゴール近辺で見物していたが、途中で帰宅してしまった。ところが、ランダムで選択されるドーピング検査対象となってしまった。検査員はゴールラインでSager選手を待ち構えていたが、見つけられるはずもなく、Sager選手は失格。検査忌避で二年間の出場停止処分。

二人目

Bart Gillespieは、レース前に「勝者とランダムに選択される二名」がドーピング検査対象となることを知らされていた。ゴール後、一人の選手が係員に連れていかれ、さらにもう一人の名前が呼ばれるのを聞いた時点で、「自分は検査対象ではない」と判断して会場を去ってしまった。

が、その名前を呼ばれた選手が出頭しなかったため、検査対象はGillespieに変更された。というのをGillespie選手が知ったときは既に手遅れで、Gillespie選手は一年間の出場停止処分となってしまった。

DCOの義務

DCO: Doping Control Officerはドーピング検査を忌避した選手を24時間以内に捕まえることが規定されている。ところが、両ケースともにDCOが選手を追跡した形跡はない。

ちなみに前者のSager選手はOut-Of-Competition対象(レース以外での抜き打ち検査対象)に選ばれており、USADAはSager選手の居場所を把握していることになっている。(移動先を常にUSADAに連絡することになっている。)

居場所を知っているのに捕まえず、二年間の出場停止。これってちょっとひどくない?