Super Bowl Sunday

今日はSuper Bowlの日。午後から酒酔い運転が増えるので、自転車トレーニングは早めに切り上げるのが吉。

テレビはSuper Bowl一色。宣伝の類も気合が入ったものになる。その宣伝の半分はジャンクフードが占める。「こういう宣伝を見るから子供がジャンクフードを食べたくなるんですよ」ということをCBSのニュースキャスターが言ってた。そしてSuper Bowlの中継をするのもCBS。スポンサーに遠慮しないこの姿勢は評価できる。

同じくCBSのニュースでNFLの偉い人がインタビューを受けていた。内容はずばりNFLのドーピングについて。NFLは先月、しぶしぶといった感じでWADAのステロイド検査基準を受け入れている。ただし、HGH(人成長ホルモン)の検査については拒否している。理由が泣けてくる。

「WADAのHGH検査は信頼できない」
「選手が納得してないから」

前者については議論と工夫の余地はあろう。A検査とB検査を別機関でやるとか、抜き打ち検査の強化とか、手はあるはず。
でも「選手の合意を得てから導入する」ってのは、実態がどんなもんだかわかっているからの発言としか思えない。

ちなみにHGHの乱用をするとどうなるかについてはWADAのサイトにでている。成長を促進させちゃうということは、癌などの腫瘍の成長も速くなるということだ。

自転車競技=ドーピング選手でいっぱい、というイメージを抱いている人もいるみたいだけど、プロ競技でここまでWADAのドーピング規定を守っているのは自転車だけだったのだ。他のプロ競技は「検査していない」というのが正解。

反ドーピングのトップであるWADAはIOC国際オリンピック委員会の下位団体。オリンピック参加種目を管轄する国際レベルの団体(自転車ならUCI)には、物申す権限をもっている。そして、その国際レベルの団体が各国の管轄団体にWADAルールを守るように指示する。

問題は各国の管轄団体が、プロスポーツまで管轄できない場合がある、ということ。

例えば野球で見てみよう。国際団体はInternational Baseball Federation (IBAF)。そして日本からは日本野球連盟(JABA)IBAF会員として加入している。が、JABAはアマチュア野球の統括をするだけでプロ野球については権限を持たない。だからプロ野球ではWADA準拠のドーピング検査がされていない。ただし導入に向けて話は動きだしている

アメリカンフットボールについてはオリンピック競技にもなってないし、するつもりもないだろうからWADAはそもそも物申す権限をもってない。でもスポーツ選手が子供達のロールモデルであると考えたら、ヤバい薬を使ってる選手達を野放しにしておくことはできないだろう。

などなどとSuper Bowl Sundayの朝に考えたこと。今から自転車乗ってくる。

Tour of California近し

今日はシリコンバレー南部Los Gatos/Saratoga方面でCSC(もちろん本物)がトレーニングライドしていたらしい。目撃談をいろいろ聞いた。あと2週間なので、他チームも続々現地入りしてくると思われる。

整備の日

帰宅後は家で自転車の整備。←外は飲酒運転ばかりだと信じている。

  • ロード用Ksyriumスポーク交換と芯出し
  • ロードのブレーキパッド交換
  • ピストのBB交換

ピストのBBは昨年12月7日に壊れたまま放置していた。シールド型のBBなんだけど、取り外したらシールドがガタガタになっていた。これではこげない。新しいBBにしたら問題解決。明日からはピスト通勤可能。

今年はもう走れないけど、状況はLandis有利?

例によってTBVから拾ってきた話。

ちょっとになるけど、ESPNのインタビューで「今年はもう走れるとは思ってない」と語ったLandis。USADAの判断はまだ出ていないし、その判断がどうなろうとLandis側ないしはUCI側が裁定に持ち込むのは確実。そんな中、フランスのJean-Francois Lamourスポーツ相がAFLDによる公聴会を延期するように指示した話がCyclingnewsに(短いけど)掲載されている。(PDF形式のプレリリース)この公聴会を経て、AFLDが2月8日にLandisに関する最終判断を下すことになっていたが、公聴会が延期される以上、AFLDによる最終判断も当面はなくなる。

ちなみに

  • USADAの判断はUCIのレースに影響を及ぼす。
  • AFLDの判断はフランス国内のレースに影響を及ぼす。
  • USADAとAFLDが異る判断を下す可能性もある

USADAが有罪と判断したら、2006年のTdFタイトルは剥奪。二年間出場停止。AFLDの判断は関係なし。
USADAが無罪と判断しても、AFLDが有罪と判断したら、Landisは今後フランスでのレースには出られない。ただし他国でのUCIレースには出られる。

なぜLandisに有利なのか

こうしてどんどん時間だけが経過しているけど、実は事態はLandisに有利になっているのではないかという分析がある。

  • フランスのスポーツ相は、USADAがきちんと判断を出すまでAFLDの公聴会を封じてしまった。
  • ASO(TdF主催者)は今年のTdF開始までには決着をつけたいだろうけど、進捗速度からしてそれはありえない。
  • Landisは今年のレースは完全にあきらめており、トレーニングに専念するのみ。焦る必要はない。
  • AFLDの公聴会が延期されたので、Landis弁護団はUSADA対策に専念できる。
  • そのUSADAは、Landis側の情報公開戦法で八方塞がり。