要因(Fundamentals) vs 法則(Technical) Part-II

http://d.hatena.ne.jp/masayang/20080601/1212327683 の続き

様々な法則指標が「株は売られ過ぎ」と語っている。


  • SP500 Bullish Percentage...今日の値は27.40。3月のベアスタ危機並の値。1月のSocGenの時ほどひどくはない。


  • SP500 High-Low Index...今日の値は2.44。1998年LTCM危機以来の低い値。
  • Short Interest(信用売残)...なんか最高水準という話は聞く
  • Stochastics...チャート下部のグラフに注目。20を切ると相場が反転したのが過去の経験則。

でも、こういう法則指標は「流動している株数がほぼ一定であること」を前提としている。売り物が途絶えれば、例え要因が悪くても株価は反転する。今年3月のベアスタ危機以降の反転はその典型だった。

でも資金繰りに困った金融機関や機関投資家が大量保有している株を放出し始めたら、売り物が途絶えることはなくなり、法則指標もあまりあてにならなくなる。

今のS&P500はその瀬戸際にいる可能性があるね... 自分達は滅多に観られないものを目撃しているのかもしれない。