痛い目に合わないとわからない

酔狂人の異説: ウォーターフォール型開発は最初から破綻している?

そもそも、洗い出せていないリスクや問題点が存在しないって、どうして言えるんだろうか。存在しないことの証明は、「悪魔の証明」って言われるほどで、事実上不可能なのに。存在しないことの証明ができるなら、プログラムにバグの無いことの証明もできるだろう。最初から不可能なことをできると考える時点で、既にウォーターフォールは破綻しているということ。

  • そのとおり!
  • でもね...
  • 洗い出せていないリスクや問題点を吸収できるだけの「ゲタ」を履かす事で、破綻する確率を下げる事ができる。
  • その「ゲタ」は例えば下記の通り:
    • おびただしい量の成果物を記述するための労力分を余裕をみて請求する。
    • プロジェクト後半で発覚する問題点を押さえ込むための労力分を余裕をみて請求する。
    • それらのゲタを見越した顧客の値引き要求に対するさらなるゲタ。
    • その値引き要求に対する交渉期間を含めた営業費用を回収するためのさらなるゲタ。
  • ゲタ分をお客さんの財布が吸収できるうちは、ウォーターフォールでも破綻する確率を下げる事ができる。
  • あるいは、開発工程を中国などに丸投げすることで、自ら「ゲタ」を作り出す事も可能。
  • が、お客さんが財布をきつくしてくると、これらの前提は成立しなくなる。
  • ウォーターフォール型開発がうまくいっていたのではなく、潤沢な開発費をもらえていたから、ウォーターフォールでも破綻しなかっただけ。
  • この不況で痛い目に合えば、やっと皆さんわかってくれるかな?