4. デフレに関する誤謬

4. デフレに関する誤謬

嫌デフレ主義者達は、強圧的な政府が銀行預金を接収するような事実を見逃す一方で、市場主導の自発的なデフレに対しては偏執的かつ間違った懸念を抱きがちだ。嫌デフレ主義者はピンからきりまで存在するが、現在最も声高に嫌デフレを叫んでいるのは金融関連記者、経済コンサルタント、経済評論家、そして保守的なシンクタンクの経済専門家であり、基本的には供給側経済学の関係者だ。有名どころはDonald L. Luskin、Bruce Bartlett、Richard Rahn, and Larry Kudlowあたりだ。こういった供給側・反デフレ論は、さらに3つの題目に分類できる。どれもが間違った前提に基づいているわけだが。

  • デフレ=悪、という概念が抜けない人達がかかえる3つの勘違い。