NTTの真意はやはりここだったか

そんなアクトビラ方式を飲んでまでNTTはNGNを推し進めていく。その一つの理由が、膨らむ固定電話の赤字であることはいうまでもない。
実は、天秤はあるところでNTTの講演を最近聴く機会があった。そこで耳を疑う発表があった。NTTはNGN化にともない、古い回線を巻き取る計画があるというのだ。
ご存じのように、天秤は色々なところでNTTのNGNサービス営業には無理があると言ってきたところだ。そして、NTTには結局、BT同様に、NGNによるコスト低減効果しか残らないのではないか、と指摘してきた。しかし、そこには一つだけ問題があって、それが、NTTはNGNによる古い回線の巻き取りを謳っていないということだった。
もはや矛盾はない。NTTはNGN化によって設備コスト(ランニング、敷設共に)を低減し、固定回線を採算ベースに載せる戦略なのだ。そのためには、市場価値の見えない新サービスを安売りするような戦略もある程度呑み込むだろう。納得がいく。
ああ、すっきりした。