ハイバイ『投げられやすい石』
《演劇》ハイバイ 本公演
タイトル: 「投げられやすい石」
作・演出: 岩井秀人
■■出演
松井周
平原テツ
■■スタッフ
照明/松本大介(enjin-light)
音響/中村嘉宏
音響操作/高橋真衣
舞台監督/谷澤拓巳
衣装/小松陽佳留(une chrysantheme)
演出助手/郷淳子
宣伝美術/土谷朋子(citron works)
記録写真/曳野若菜
記録映像/TRICKSTER FIRM
制作/三好佐智子・藤木やよい・吉田直美
■■日程・会場
2011年1月19日(水)〜30日(日) @東京 こまばアゴラ劇場
2011年2月1日(火)、2日(水) @名古屋 七ツ寺共同スタジオ
2011年2月5日(土)、6日(日) @三重 三重県文化会館小ホール
2011年2月11日(金)〜13日(日) @京都 ART COMPLEX 1928
2011年2月16日(水) @広島 アステールプラザ
2011年2月19日(土)、20日(日) @福岡 大野城まどかぴあ
■■チケット
《感想文:演劇って本当にいいもんですね〜》
前回の観劇が11月末だからえらく時間が経った。昨年は仕事のチャンスに恵まれていろいろと出来たのはよいのだけど、週40時間店で働いて、それ以外の時間でなんとか、、、というなんとかがなんとかならなくなってパンクした。
それで今年はスロースタートという感じで、ここ2回ほどの休日は予定を入れずに家で読書三昧。久しぶりに「ああ読んでる!」という感触を味わえてうれしかったのだけど、しかし、三昧となるとイマイチなんだな、これが。むしろ、ずっと本を家で読んでいると逆に引きこもり感が出てきてよろしくない。バランスが重要。というわけで、
いざ劇場!
満員。
いつも通り、制作の三好佐智子さんたちの手際のよい誘導でスムーズに開演。このスタッフの動きとか声掛けとか、店を切り盛りする身としてはホント頭が下がる。
さて。
作品は、「制作費○○億円! 一大スペクタクル!」ということはなくて、いかにも岩井秀人さんらしいというか、岩井さんならではの傑作で、シンプルだけどじわじわ〜ってくる。
細かく分析しても「ああ、良くできてる」って言えたりもするけど、その話は今日はいいや。
それよりも観た印象を率直に。
今日の観劇感は、僕にとって青年団の作品が体に馴染んできた時によく似ていた。その時の感想はこんな感じ。
青年団『カガクするココロ』@こまばアゴラ劇場。 「スゴイ!」とか騒ぎ立てるタイプの作品ではないし、オリザ作品に僕自身が慣れてきたということもあるのだけど、今日、初めて、演劇を観るという行為がぼくの生活のなかにするりと溶け込んできた。駒場東大前までは電車で45分ぐらいかかってちょっと距離があるけれど、それはともかく、部屋のテレビを点けて番組をみるような感覚の、すっかりリラックスした観劇であった。テーマもさることながら、会話の妙技が堪能できて、ほのぼのと楽しく、それでいてシリアスな作品。いい時間を過ごせました。ありがとうございました。(2010年1月12日)
ああ、ちょうど1年前かぁ〜、まさにこんな感じ。
ハイバイ(岩井)作品の観劇も回を重ねていて、もう信頼できているというか、こちらが何か特別なものを求めるというようなことはないし、向こうも何か特別なことをやってびっくりさせてやろうということもない。ま、初っぱなの松井周さんはちょっとしたサプライズでしたが、、、(汗。。。
それはさておき、俳優陣も松井周さん、内田慈さん、平原テツさん、岩井秀人さんという、一応若手ということになるのだろうけど、もう舞台数も相当経験されていて、僕ももう何度も観劇しているから、信頼しているというか、もうすっかり身を委ねて観ていた。
こんなふうに不安要素がほとんどなかったから、観劇する僕自身のコンディションがすごくよくて、体感する感覚が研ぎ澄まされていたので、作品をものすごく感度よく味わうことができた。
この感覚が、自分にとっても新鮮でした。
劇場に行ってよかった。
ありがとうございました。
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