6月5日 シモーニがイタリア自転車連盟の懲罰委員会で証言

バッソがレースをお金で売ろうとした、とシモーニが発言したことを受け、6月5日月曜日に、シモーニはイタリア自転車連盟の懲罰委員会で証言することになった。この場で委員会メンバーに事実関係を納得させなければならない。この事実があったと証拠を示す義務があるのは弾劾した側。つまりシモーニ。CNによると、委員を納得させることができない場合、処分を受けることになるのはシモーニの方となるという。(処分とは厳重注意程度の軽いものも含まれるのだろうが。)
ある程度の駆け引きは現実問題あるものの、通常は内々で行われる。このようにTVカメラの前で行われるケースがそれほどないため、今回のように懲罰委員会での証言にまで発展したのだろうか。ちなみに世界戦でアルタルロアがベッティーニから金銭で勝利を譲ってくれとレース中言われた、と発言したこともあったが、これはその後すぐに本人が撤回した。

マンサノ:「おちおち眠れない選手がたくさんいるはず」

今回のスペインのスキャンダル、今後の影響については、関わった選手の顔ぶれ・数がカギだろう。
200人の名前がリスト上に書かれていたと伝えられるが、その中にプロツアーチームの選手が何人いるのか。
このほど、元ケルメで チームのドーピングスキャンダルを暴いたヘスス・マンサノがまた口を開いた。「おちおち眠れない選手がたくさんいる。フエンテス医師とかかわりがあった選手たちがたくさんいるのだ。」

不安を掻き立てる内容だ。

ウルリッヒについては心配していない。最初にスキャンダルをぶちまけたラジオ局のSERの一報は、「ウルリッヒは200人の顧客リストには入っていないが、以前チェッキーニと関わっていたから、97年ツール優勝のときはドーピングをしていた」といういかにも怪しげな内容だったから。それが見る見る間に、リベラル派のサイトに伝言ゲーム的に広がった。

むしろ関与したプロツアー選手の数がどのくらいなのか、もっぱらそちらの方がとても気になっている。