ストリート・レーサー アルティメット・バトル

原題は'Treasure Raiders'。露米合作によるカーアクション映画です。主演は「スコーピオン・キング」「エイリアンEX」のスティーブン・ブランド。デビッド・キャラダインシェリリン・フェンも出演!

あのテンプル騎士団が残した秘宝がロシアにあると信じ、モスクワの大学で教鞭を取るアメリカ人考古学者のマイケル。そんな彼のもう一つの顔が公道レーサー。ある日レースに参加したマイケルは、レースを取り仕切り、モスクワ最速を誇る巨漢レーサー・ウルフが首から下げているペンダントを見て驚愕する。そのペンダントこそ、騎士団の秘宝への鍵だったのだ!

初登場時の印象からはどう見ても悪役のウルフが、実はモスクワの裏社会からドラッグを根絶しようと活動していた健康優良不良少年(だいぶ老けてるけど)だったという流れで、マイケルが財宝の在り処を探る知的方面、ウルフがアクション方面を担当するアクションアドベンチャーでした。

脚本も担当してるウルフ役のアレクサンドル・ネフスキー(「バレット・ダウン」)は、今時珍しいボディビル出身っぽい極太腕の巨漢。アクションは相当もっさりしてるけど、何だか1980年代の未公開アクションぽくって微笑ましい感じ。

作品の方は、役者もそこそこのを揃えた分、そつなくまとまってはいます。いますが、カーアクションに秘宝争奪戦、麻薬組織との攻防と、詰め込まれた要素全てが中途半端、且つ上手く絡み合わないから勿体無かった。

それとウルフの恋人役で何故シェリリン・フェンを起用したんだろ? マイケルとイイ仲になる女の子や女性ドライバー等々、あちこちに登場するロシア美女の方が余程若々しくて魅力的。おそらく欧米市場を睨んでの事と思いますが、これは逆効果だったんじゃないかなぁ。

デビッド・キャラダインは、お約束通りに秘宝の強奪を狙う悪役でしたが、カンペを見てるのがバレバレ(w。まぁモスクワまで出稼ぎに来て、大変だったとは思いますけどね。