デイブは宇宙船

原題は'Meet Dave'。エディ・マーフィ主演のSFコメディです。監督は前作「マッド・ファット・ワイフ」でもエディと組んだブライアン・ロビンス。「スリザー」のエリザベス・バンクス*1が共演してます。

ニューヨーク・リバティ島に隕石が落下! だが落ちてきたのは人間?! 実はこれ、資源の枯渇した外宇宙の惑星ニルから資源(海水)を求めて地球にやって来た、体長数センチの艦長そっくりに作られた人型宇宙船だったのだ! 街に繰り出し、先に送られた野球ボール大の海水吸引装置“オーブ”を探すニル星人(の宇宙船)。そして偶然知り合ったジーナの一人息子ジョッシュがオーブを持っている事を知って…。

「マッド・ファット・ワイフ」に続いて大コケしてるし、米本国での劇場公開時にもロクな話を聞かなかったんでどうなる事かと心配していたんですが、意外に悪くない出来でした。

最初に言っておくと作りは完全にファミリー向け。簡単に言えばロボット役のエディがギクシャクした動きやヘン顔を連発したり、カルチャーギャップで騒いだりという超ベタな展開で、ギャグの方もケツの穴から色んなモノが飛び出すわ、鼻の穴で鉛筆を削るわといった実にチャイルディッシュなモノ。

正直今のエディがそういうベタギャグをやってもクスリとも出来ないんですが、こちらもベタはベタだけど父親を亡くしたいじめられっ子少年を励ましたり、地球の多用な文化や感情に絆されたりという流れは正直悪い気はしない。それと金の掛かったSFコメディという時点で貴重というのもあります。

ヒロインのエリザベス・バンクスだけじゃなく、艦長にホの字でバンクスに嫉妬する宇宙船クルーを演じたガブリエル・ユニオンがキュートで良かった。この二人の女優がいるからこそ、かろうじて今の映画になってると思うし。

そうそう、気分良く見られたのは、例のエディ七変化が本作では封印されてるって事も大きな原因かな。

*1:'Zack and Miri Make a Porno'はどうなってんだ?