WALL・E/ウォーリー

ウォーリー
ウォーリー
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サントラ マイケル・クロフォード ピーター・ガブリエル ルイ・アームストロング
ウォルト・ディズニー・レコード (2008-12-03)
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結論から言うと最高に素晴らしい映画だった!

さらにその内容が
『平凡な毎日を過ごしていた僕が、宇宙からやってきた不思議な女の子と出会った事で世界が変わっていく』
というライトノベルな話だったのにびっくりした!

ライトノベル的ってのは悪口で使っているんじゃなくて
なんていうのかな。やっぱりボーイミーツガールは王道で
それはワールドワイドな意味でも王道なんだなってこと。

見せ方の違いだけで(もしかしたらそこに大きな差があるのかもしれないけれど)
概要はそんなに違わないのかもなぁと思った。

あと今までのピクサー映画って結末で変化するものが
そんなに大きくなかったのに(主人公の気持ちとか)
世界を変えてしまうなんて結末なんて!

それにほぼ滅んだ地球でもゴキブリは生き残るし
そのエサが腐らないという噂の食べ物トゥインキーで
そのうえ700年経ってもipodは壊れないというリアルっぽい未来感も面白かったな。

で、宇宙物ということでやはり2001年宇宙の旅のパロディが入るか!
アクシウムのロボ(実質艦長だったやつね)の目が赤いのはHALだよね!
音楽も使っていたしな!

ヒットマン

この映画は海外のゲームが原作の映画なのです。
内容は「エージェント47という禿頭の主人公を操り、次々と暗殺していく」という物。
で、俺はそのゲームが大大大大大好きなのです。
何がそんなに面白いのかと言うと暗殺の方法の多様さ。その一点です。
清掃員や警官などを捕まえて服を剥ぎ、変装してターゲットに近づき
何の証拠も残さずに殺す事も可能だし(これがこのゲームのメインとなる)
暗殺などせずにスーツのままターゲットの元に乗り込んで
殺人鬼のように乱射する事も可能。
で、今回見た映画版ヒットマンですが…後者でした。
一応ゲームと同じように変装したりワイヤーで暗殺したり
ゴミ箱の中などに死体を隠したりもするのですが
基本的に両手に拳銃でジョン・ウーの映画のように撃ちまくる!撃ちまくる!
隠れる気なんてこれっぽっちもない!
たしかにゲームでもそういうプレイは出来るけどさ
俺らが望んでいるのは暗殺なんじゃないの?
ゲームで2丁拳銃を選ぶと「楽しさ倍増」というイカすメッセージが出るけど
映画でそういう楽しさは望んでいなかった!
しかしオープニングのアヴェマリアやロシアのサンクトペテルスブルグ駅、
劇中曲などにゲームを意識した物がふんだんに使われている。
ホテルでガキがやってるゲームはヒットマン:ブラッドマネーだし!
それになんと言っても47と通信をしているダイアナ!
あれってゲームと同じ声じゃない?多分そうだと思う!
なんかそれが妙に嬉しかった。
派手な銃撃戦映画を望むなら『シューテム・アップ』とか『スモーキン・エース』でいいのに!

デス・プルーフ

この映画は役者と音楽が抜群すぎる。
中でもダンスを踊っていた女優が昔のアンジェリーナ・ジョリーみたいな
「ああ、日常的に薬使ってるんだね」的で最高。

カートラッセルは…
見る前にメタルギア・ソリッドをやっていたのでなんともいえない感情になってしまいました。

バンテージ・ポイント

大統領が暗殺された。
それを見ていた大勢の中の8人の視点を次々と自分も見ていく事になる。
なので一人の視点がある程度の所まで行くと大統領が狙撃される前の時間まで
時間が巻き戻り、別の人の視点となって大統領の狙撃を観ることになる。

この映画は傑作すぎるだろ!

多人数の視点で観ることによってだんだんと狙撃の謎が解き明かされていく。
無駄だと思っていたシーンや人物に意味があるという
まるでパズルのピースのようなシナリオ。
頭の中で時系列を考えていく楽しさがある映画だ。

俺的には好きな俳優のフォレスト・ウィテカーが出ているのも見逃せない。

フールズ・ゴールド/カリブ海に沈んだ恋の宝石


俺はあまりラブロマンスやラブコメディの映画は見ないのですが
トレジャーハンティング映画という題材に心を惹かれてしまいました!
この映画がこの『フールズゴールド』!

宝探しの才能以外まるで駄目な男フィン(マシュー・マコノヒー)。
海中に沈む宝探しに没頭しすぎる為に妻から離婚を突きつけられてしまうが
そこはフィンの第2の才能「魅力」というスーパーパワーで
デカい船を持った大金持ち(ドナルド・サザーランド)とその娘、
そして自分を嫌う妻をも巻き込んでトレジャーハンティングをするのだった!

とても漫画的な内容。しかも妻とドナルド・サザーランド以外の登場人物が
軒並みバカ揃いというのがとても面白い!
それがまぁ憎めないバカなので見ていてとても楽しくなってしまう!
その雰囲気が何かに似ているなぁと考えてみたら
どことなくディズニー映画の雰囲気に似ていると思った(なんとなくだけど)

この映画はキャラクターをアニメで描いたら素晴らしいディズニー映画になるだろう。
つまりはシナリオの素晴らしさだ!
キャラクターがみんな生き生きしているのは本当に秀逸だ!
映像も海の美しさを十分引き出せていると思う。

音楽は綺麗な海の映画だからか、リトルマーメイドの主題歌「アンダー・ザ・シー」の
イントロなどで使われている音色をアレンジして取り入れているのが面白い!

ブコメディだからと食わず嫌いで避けなくて本当に良かった!

Fool's Gold [Original Motion Picture Soundtrack]

Varese Sarabande (2008-03-11)
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スパイダーウィックの謎


観賞後の第一声は「グリフォンやゴブリンを見飽きる事が出来るなんて素晴らしい」です。
ハリーポッターなどのヒットでファンタジー映画って物凄く多いじゃないですか。
なので俺が幼少の頃には本当に空想の産物でしかなかったモンスターが
かなり良い感じで動いているのを観る事が出来る。素晴らしい環境だ!
(シルフは知名度が低いからか字幕では「風の精」となっていたがわかりやすいのでOKだ!)
とくにこの『スパイダーウィックの謎』はストーリーから小道具、
果てはモンスターの弱点まで(トマトケチャップが弱点なんて最高すぎる)
ファンタジー映画の王道を突っ走っている映画なので
考え方によっては古臭くも思えてしまうかもしれない。
でもその王道さが最高だ。
タイムボカンシリーズがいつでも人気なのは王道だからというのと同じ感じ。

もちろん一人二役フレディ・ハイモア君の演技も凄い。
目線がずれて無いというのは凄いなぁ!

この映画に難を言うのならば邦題。
「スパイダーウィック・クロニクルズ」という原題の『クロニクル』が話の肝なのに!


アーサー・スパイダーウィックの妖精図鑑
ホリー・ブラック
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ハンティングパーティ


民族浄化」という名の大虐殺を行った男がいる。
アメリカ政府からもCIAからも国連からも狙われていて
500万ドルもの懸賞金を掛けられているが何故か捕まる事のない男。
その男の名はFOX。
追放された戦場レポーターのサイモンは独自のルートでFOXの居場所を突き止め、
過去自分の相棒をしていたカメラマンのダックとTV局の副社長の息子で新人プロデューサーのベンと共にスクープを取る為の命を懸けた狐狩りの旅に向かうのだった。

というまるでメタルギアソリッドの新作のような内容の映画
『ハンティングパーティ』を見てきました!


 C) 2007 IM Filmproduktions GmbH All Rights Reserved
5/10(土)よりシャンテ シネ、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
公式HP:http://www.huntingparty.jp
公式ブログ:http://huntingparty.at.webry.info/


この映画の凄い所は事実をベースにした話という事。
最後のエンドロールで途中に登場する「こいつはフィクションだろう」というキャラクターが実際にいたことを明かしてくれる。
例えばFOXの護衛をしている男なのだが、こいつは額にキリル文字で「生と共に死を授かった男」とタトゥーを入れて斧を武器に人を切り刻んでいるサイコ野郎。
これが実在するんだから現実は面白い。

そんな内容なのにお堅い映画じゃないところも良い!
何と言ってもチャック・ノリス
このチャック・ノリスの映像を出すタイミングが本当に最高だ!
それに大概の映画ならラスト付近のヘリのシーンで終わらせてしまうだろうに
ちゃんと伏線も回収しているのが素晴らしい。
ちょっと映画的過ぎるけれど面白くて蛇足になっていない。

あと音楽も抜群に良い!
特に最初のタイトルの所から映像に行くときのリズムと
銃の音(爆発の音だったかも)がピッタリあっているので
映画のリズムに乗れるようになっている。良い感じだ!

いつもはラブばかり言っているリチャード・ギアが「FXXK!」と連呼しているのも笑えてしまう。

本当によく出来た映画なので「戦争映画って重そう」という安易な判断で
見ないのは本当に損をしてしまうと思うぞ!

あと原作小説も既に単行本化しているので興味があれば是非チェック!

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