舞-HiME

萌えアニメは戦車出てきませんからっ


衛星レーザーのその後。
特に進展無しっていうか、動いてることは動いてるけど、展開としては財団が実力行使で戦車で乗り込んできたって感じだけど、観客的にはその方向のベクトルは、ふーん、って感じじゃないかな。


表現的には花壇に戦車が入って荒らしてる感じは暴力感が出ていていい表現だと思ったくらい。


普通に観客としての見どころは、巻き込まれて今まで被害者のつもりだった舞衣が自分の力をもっているだけのせいで普通人に迷惑を掛けている加害者だった認識をしたところは意味があった。


それ以外は、命の獣っぷりとか詩帆の触手とかぶーたれ顔とか見所だった。


改めて考えると、やっぱり今まで物語の魅力を、毎回新能力者登場の誰がっていう手管ぶりと、その能力表現に頼ってたり、なつき弄りとか、命の野生ぶりとか、詩帆のベタベタとか、キャラに頼ってて(それ自体は悪いこと無いし、それさえできない作品が多いわけだし)、そこから離れていざ物語回しをしはじめると、そっちの手管はそんなに上手くはない(平均点?)のが露呈してきたっていうか。

それでも特に上手いと感じてたのは、多すぎるキャラクターに振り回されず、丁寧にエピソードを拾ってこれた配慮の深さなんだけど、それがストーリーを展開しはじめると余裕がなくなっちゃったのか展開が一辺倒で、奥行きがなくなっちゃって手癖で自動的に処理してる感じに見えて残念だなとか感じた。


つかまあ、キャラの多さのせいで踏み込めなくて、一人一人が、出来事に対しての各人の反応がどうなるか観客に伝わってないから面白味が広がっていかない。観客は与えられる物をただ消化するしかないって構造になっているからなんじゃないかなと。


とか感じつつも、考えてみると、戦車に跳び蹴りとか、兵隊グルグル巻きとか、あれこれ丁寧に拾ってたかも、ちょっと蒼とか能登の人の所とか、面白味を出せないまま不発だったのは残念、期待値が高すぎでこっちの要求度が高すぎなんだろうとおもうけど。

スターシップ・オペレーターズ

見た。
見る前に感想サイト回っちゃって大まかな内容判ってた、その上あんまり反応が芳しくないことも。


どうやら、戦闘候補生みたいなのが、最終試験中に、国が戦争をふっかけられて降伏帰る場所を失って、っていうかおとなしく帰って投降しか、みたいなんだけど、良しとしなくて、活動資金のスポンサーに放送局を選んで、国を滅ぼした敵に抵抗して戦闘、スポンサーはそれを中継して資金を回収、みたいな。


ってそれだけ聴く限りは、正しい展開でちゃんとやれば、それなりに激しく面白そうなんだけど。


反応が良くないのは、よっぽど物語の手際が悪いか、登場人物の行動に説得力がないか、何らかの問題があるんだろうな、と思いつつ見てみたら、そんなに悪くなかった。


ていうか、事前に原作一冊を一話でやってるって聴いたのもあるけど、確かに、登場人物達が、そう言う情況になるまで紆余曲折があったろうに、その過程を端折っちゃってるから説得力が出てこないんだろうなと思った。
確かに、背負ってる物がないとかって言っても家族もあるし、でもきっと、単なる戦闘大学学生の暴走のうらにそれを支持する裏の力みたいなのも存在したんじゃないかなとか、いろいろ想像出来る部分とかあったり。


その辺考慮した上では、それなりに面白くなる可能性はあるかもとか思った。ジンキとかゼノサーガとかあっちよりはまだ、この話の中にある展開の方が面白味を感じそう。