ジオエンジニアリング、気候工学、意図的気候改変 (4)

【まだ書きかえるかもしれません。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】

[(1) 2013-11-03の記事][(2) 2014-01-19の記事][(3) 2015-04-18の記事]の続き。

最近、Pereira (2016)の論文が出た。

ドイツの Kiel Earth Institute がやっているClimate Engineering ( http://www.climate-engineering.eu/ )というウェブサイトに、気候工学に関する新しい論文や報道などの紹介がのる。この文献も、そこに紹介がのっていたのを、研究なかまの人から教えてもらったのだった。】

これは、ジオエンジニアリングあるいは気候工学と呼ばれている一連の対策についての概念を考えなおそうとするものだが、それだけでなく、人為起源気候変化(地球温暖化)の対策全体を、分類しなおそうというものだ。[(2)]で紹介したBoucherほかの2014年の論文もそういうものだったが、Boucherほかがおもに地球科学的観点から考えたのに対して、Pereiraはおもに社会の観点から、とくに国際協力を意識して考えたと言っている。また、抜け落ちのないように、つまり考えられる限りの温暖化対策がどれかの類に分類されるようにつとめている。

結論的な分類案はその論文の図2にまとめられている。

分類の考えかたは大筋でもっともだと思う。ただしCCSを分割するのは苦しいところで、わたしはあまり賛成しないが、[(3)]で紹介したNational Research Council (2015)の報告書とは同様の分けかたである。なお、用語はもう少し考える必要があると思う。とくに「放射管理 (radiation management)」は、National Research Councilの報告書で議論されたような問題があるので、たとえば「放射改変 (radiation modification)」のほうが適切だと思う。【日本語表現は、「放射壊変」とまぎれることも心配するならば、さらにくふうが必要。】 また、「従来型の緩和策」「介入型の緩和策」よりも、「温室効果気体排出削減 (GHG source reduction)」と「温室効果気体吸収促進 (GHG sink enhancement)」のほうがよいと思う。

そこでPereiraの分類をわたしなりの表現で書きなおしておく。

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masudako
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