数年後には青い鳥文庫でリブートされてそうな
終戦記念日。清宮効果でギュウギュウの甲子園に持っていった本。全くの未読状態で持参したのだが、待ち時間&移動時間の間に全部読めてしまった。
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2015/04/24
- メディア: 単行本
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宮部先生は今後、「ブレイブストーリー」に比肩するファンタジー大作を発表されるだろうか?あと、ドリームバスターの続編は……(^^;)。
ダルタニャン物語の第2巻を読んでみた
ダルタニャン物語〈第2巻〉妖婦ミレディーの秘密 (fukkan.com)
- 作者: A.デュマ,Alexandre Dumas,鈴木力衛
- 出版社/メーカー: 復刊ドットコム
- 発売日: 2011/06/01
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リシュリュー枢機卿が女スパイのミレディに命じてイギリスの権力者バッキンガム公爵(人格者であるが、フランス国内の反体制派を煽る張本人にして、王妃アンヌの不倫相手)の暗殺を企み、ダルタニャンと三銃士がフランス国内で反乱軍と戦いながらなんとか外部と連絡をとってそれを阻止しようとするというのが今回の粗筋であるが、リシュリューはバッキンガム一人の命を犠牲にすることによってフランス国内の不毛な内乱を終わらせようとしてるのであって*1むしろ三銃士が戦争の早期解決を妨害する側じゃん。彼らにしてみると戦況云々は全く関係なく、バッキンガムが敵国人でありながら色々お世話になった知己だからなんとか助けようとしたのではあるが(結局、ミレディが見事に彼らを出し抜いて暗殺を完遂させる)、この巻のリシュリューを「悪役」とするには「銀河英雄伝説」などを読んでる私の感覚からすると極めて抵抗感もあったw。もろもろの私怨も込めて悪女ミレディーは倒した一方で、同じく枢機卿の命を受けて動いていたもう一人の宿敵・ロシュフォールとは完全和解、無二の親友となりましたってオチもなんだかなぁ。
ダルタニャン物語の第1巻を読んでみた
ダルタニャン物語〈第1巻〉友を選ばば三銃士 (fukkan.com)
- 作者: A.デュマ,Alexandre Dumas,鈴木力衛
- 出版社/メーカー: 復刊ドットコム
- 発売日: 2011/06/01
- メディア: 単行本
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200年前と現代とではモラル観にずれがあるのは当たり前だが、三銃士たちの行動が結構ひどい(汗)。それぞれの従者への当たり方もだが、道中で負傷して宿屋にて療養中のポルトスがお勘定の話を出された途端に癇癪を起こしてして大暴れとか、枢機卿に騙されて足止めに加担した宿屋にアドスが逆ギレし、食料庫にて無断で飲み食いしつつ何日も立てこもるとか、騎士のプライドをかさに来たモンスター客じゃないのさぁ(どちらも後に合流したダルタニャンが代金を払うw)。コンスタンスは旦那のボナシューに対してかなり情が薄いし(これはボナシューもなのでお互い様ではあるが)、ダルタニャンはコンスタンスを逢引することばかり考えてるし、そんな自分勝手(?)な登場人物達のなかバッキンガム公だけがアンヌ王妃への見返りを求めぬ騎士道的純愛に燃えているというか何というか。港を封鎖する等の無茶苦茶な権力の行使っぷりもひたすらに王妃を愛するゆえと思えば。
一方で、チャンバラシーンはケレン味や様式美に溢れていて素敵。三銃士のみならず、若輩のダルタニャンや敵方の枢機卿旗下の兵士たちさえも。最低限の誇りと筋道はきっちり通してみせてくれるので快感である。一応敵国人であるバッキンガム侯爵とダルタニャンとの「いずれは戦場でまみえましょう」なのやりとりもお約束なのね。
ガスコーニュ
ネット上では某料理漫画の三銃士コラが大人気だが、元ネタの更に元ネタ(?)となる物語を先日ちょうど読んだばかり。