16年度人権論講義

松原です。
 月曜日がリレー講義の「人権論2」の担当でした。ほぼ同じ話題なのですが,今年は,少し話の流れを変えてみました。自分自身が,どの程度うまく伝えられるか,の試行でもあります。文言としては変わらないのですが。この授業は全学の教養教育なので,反応も文学部,公共政策学部の学生の声が聞けるので,手応えがあります。
 「私は障害を持っているわけではないが,これまでの人生の中で体調の面で不利を被ったことが多くある。...国から”障害”と認定されなくても健康面や精神面に少なからずハンディを持って生活をしている人は多くいる。そういう人達の事情をもっと汲んであげようとする姿勢を人々は持たねばならないと思う。」(文学部学生)「そもそも障碍者という言葉以上に,健常者という言葉に違和感を持っていたので,人類みな障碍者ととらえる考え方もそんなに逸脱した発想ではないな,と思った。」(公共政策学部学生)「健常者の中にもある視力の違いなど,個人差に着目をして人権を論じるという考え方が,今まで自分の中に存在しない発想であって面白かった。」(文学部学生)



「写真の解説」
 歴彩館の屋根にもかなりの雪が積もり,雪解け水が屋根からぽたぽた落ちています。上の写真の中央やや右よりの数個の白い点が水滴です。