中学・高校教員のためのアクティブラーニング実践講座

こんにちは。コアネット教育総合研究所松原和之です。

一昨日、コアネット教育総合研究所主催の「中学・高校教員のためのアクティブラーニング実践講座」が、新大阪の会場で開かれました。講師は、京都大学高等教育研究開発推進センター准教授の山田剛史先生とイノベーションファシリテーター(株式会社アンド代表取締役)の小野義直先生です。近年、アクティブラーニングの講座は数多く開かれるようになっていますが、中学・高校教員向けで、実践力の向上を目的としたものは珍しいと思います。

山田先生は、大学生の学びと成長を促す教育・学習環境のデザインと評価の研究が専門ですが、近年では、高大接続への関心の高まりから、中学・高校におけるアクティブラーニングの導入に向けた指導法等に関する講演・研修、指導・助言を行っています。
本日の講座では、中学・高校におけるアクティブラーニングを前提とした授業デザインについて、演習も交えて研修いただきました。

小野先生は、企業向けの研修講師や人材育成のコンサルティングが本業ですが、近年高校での探究学習導入プロジェクトの全体設計にも従事し、学校教育の分野でのファシリテーションの実績も豊富です。
本日は、アクティブラーニング型授業を支える教師のファシリテーションスキルについて具体的に伝えていました。

お二人とも、この講座自体がアクティブラーニングになるように工夫をしていらっしゃって、単なる座学で知識を得るだけはなく、すぐに活用できる実践力として学ぶことができたと思います。本当に5時間半の講座がとても短く感じられました。

アクティブラーニングを実践するためには、教師がティーチャー(教える立場)からファシリテーター(学習を促進する立場)に変わらなければならないと言われていますが、具体的にどうすればいいのか分からない方も多いと思います。今回の講座は知識や概念論だけではなく、具体的な手法を学ぶ良い機会になったと思います。

参加した先生方が実際の教育現場で実践されることを楽しみにしています。