2009-12-21
カッコイイ建築2009
ショップ:carina/設計:妹島和世
東京都港区南青山5丁目5−20
みなさんコンニチハ.きょうは,久しぶりの建築記事です.
今年完成した話題の建築を中心に,ぼくが今年観た建築の中で良かったものをまとめていきます(今年は西の方に行ってないので,関東と東北のものが中心です).年末らしい企画ですが,実はさいきんはネタの枯渇に苦しんでおり,こうしたまとめ系の記事を心置きなく書ける年末を,ぼくはたいへん心待ちにしていましたよ…!
最初の建物(上の写真)はもはやビッグネームになった感のある妹島和世さんの,南青山にある子供服ショップです.妹島さんの建築の特徴は,とにかく「軽そう」だという点につきます.この建物にしても,建物外壁のエキスパンドメタルがすごく軽そうですよね.夜に行くと,写真のように中が見えたり見えなかったりですごくカッコイイですよ!
今日はこんな感じですすめていきます.今年見た/今年のではないけどぼくがオススメのカッコイイ建築は,こちらに結構書いてありますので,ぜひご覧下さい.
座・高円寺/設計:伊東豊雄
東京都杉並区高円寺北2-1-2
もはや日本最高の建築家になった感のある,伊東豊雄さんの設計です.さいきんの伊東さんを象徴するような作品,座・高円寺です.階段の造形や,丸窓から光が差し込む感じはかなりオシャレですよね…
たぶんこういう,わりと視覚的に分かりやすい,曲線を多用した造形美というか,そういうところに今の伊東さんは凝っている感じみたいです.公演に興味が無くても,すごくハイセンスなカフェもあって入りやすいので,ぜひ行ってみてくださいね.
とはいえ,id:urbanseaさんに教えてもらうまでぼくも完全に忘れてたんですけどね…
大船渡市民文化会館・市立図書館リアスホール/設計:新居千秋
岩手県大船渡市盛町字下舘下18-1
今年見たベスト建築のうちのひとつです.とにかくコンクリートの重量感と造形のゴツゴツ感が圧倒的に力強くてカッコいいし,その中にハイセンスな図書館があるっていう懐の深さに惹かれました.最近はこういう,力強さを全面に押し出すような建築が少なくなってきているので,ポイント高めにつけちゃってるかもしれません.
要塞みたいな建築:大船渡市民文化会館・市民図書館(リアスホール)
十和田市現代美術館/設計:西沢立衛
青森県十和田市西二番町10-9
今年は青森までコレを見に行ったのですが,なかなか良い美術館でした.白い箱型の建物が立ち並び,そのひとつひとつに作品が展示されています.カラフルな展示やエキセントリックな仕掛けがとてもカッコイイ美術館でした!この美術館を基点にして,十和田市のアート的なムーブメントが盛り上がっていくことを期待しています.
菅野美術館/設計:阿部仁史
宮城県塩竈市玉川3-4-15
一見わりと普通の美術館に見えますが,内部空間は真っ白で,しかも壁が斜めで全部エンボス加工してあるかなりクセモノ感のある建物です.若手建築家の代表格・阿部仁史さんの作品で,どうやら直方体のハコを斜めの壁でジャキジャキ切り刻んでいる感じでした.展示物は彫刻がメインで,個人の美術館のためすごく小さいです.

〓 2006 Kanno Museum of Art
http://www.kanno-museum.jp/index.html
壁が斜めだったりしてかなりエキセントリックです!!!
中銀カプセルタワー/設計:黒川紀章
東京都中央区銀座8-16-10
黒川紀章さんについては長めのエントリを書こうと頑張っていたのですが,どうにも内容が発散しがちだったので諦めました.ぼくが初めてこの建物を見たのは4年前くらいで,そのときのことはあんまり覚えていないのですが,メタボリズムの傑作,という程度の予備知識しかなかったため,これを見ても「ふうん,まあ面白そう」くらいの感想しか抱きませんでした.改めて今回見に行ったときには,一階にあるモデルルームを見ることが出来なくなっていて残念でした.この中銀カプセルタワーは取り壊しになることが決定したらしく,前からアスベストの問題とかで何回か取り沙汰されたような気がするからもう長くはないと思っていましたが,さすがにここまで来たらもう本当に取り壊されてしまうに違いないですね…
sumikaプロジェクト/設計:伊東豊雄,藤森照信,西沢大良,藤本壮介
今年は宇都宮まで東京ガス主催の実験住宅プロジェクトに行ってきました.
有名建築家が集結する実験住宅プロジェクト「sumika project」に行ってきました!
栃木県宇都宮市
上から,sumikaパヴィリオン:伊東豊雄,コールハウス:藤森照信,宇都宮のハウス:西沢大良,House before House:藤本壮介となっています.巨匠クラスから若手まで,そうそうたる面々が揃ったこのプロジェクト,実験的性格がかなり強くて,とても面白かったです.とくに,藤森照信さんの建物における茶室とか,藤本さんの建物の高さのスケール感とかその辺が面白かったですね〜.
根津美術館/設計:隈研吾
今年は根津美術館が新しくなり,その設計が隈研吾さんということで話題になりました.
東京都港区南青山6-5-1
こういう,竹をルーバー的に使用したり,建物の水平性を強調したりというのは隈さんの建築における特徴のひとつですね.ことしは他にも隈さんの建築を多く見た年だったんですが,
那珂川町馬頭広重美術館/設計:隈研吾
栃木県那須郡那珂川町馬頭116-9
この辺のルーバーとか,和の要素としての竹とか,若干コテコテになってきたような気もするんですよね.その辺りのバランスというか,今後に期待しています.その他にも,
北上川運河交流館 「水の洞窟」/設計:隈研吾
宮城県石巻市水押
登米伝統芸能伝承館 森舞台/設計:隈研吾
宮城県登米市登米町寺池上町42
など,ストーカーのごとく隈研吾さんを追いかけた一年だったかもしれません.嫌がらないで欲しいですネ…
おわりに
今年観た建築についてまとめました.今年はあんまり建築見てないなーと思ってたのですが,こうしてみるとたくさんありますね.
それと,今年は藤森照信さんの本を,出版社の方から献本していただいたりして,建築ブロガーのはしくれとしてはとてもいい感じだったと思います.
この本は,冒頭で書いたような伊東豊雄さんや妹島和世さんが,現在どれぐらいすごいのかということが分かりやすく書かれている本です.これを読むと,現代建築の見方も変わってくると思いますのでぜひとも読んでみてくださいね.
























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