『ZIPANG ジパング』1990

かわぐちかいじのアニメも放送中なのですが、それとは違ってマルコポーロの東方見聞録に出てくる黄金郷ジパングを描いた高島兄主演の映画です。
大化の改新以来、あるいは天皇制が確立して以来、かつての翡翠の勾玉や、黄金の飾りをジャラジャラさせていた文化が消えてしまったというのがあります。僕は、葛飾郡飾磨郡の2つの郡名に残る『飾』という文字はその天皇制以前にアクセサリー文化の中心地として栄えていた名残なのではないか? と思っています。(ただし、播磨風土記風に、鹿と読むか、アイヌとか他の言語から意味を持ってくるかが普通です。)農耕民には土地が大事だけれど遊牧民には、金を身につけて移動する習慣があったということで、邦楽などの芸能の祖となっている秦氏の上陸地といわれる赤穂の坂越が同じ播磨にあることが1つの傍証ですし、出雲のたたら製鉄金屋子神は播磨の宍粟郡からやってきたという風に古い鉄の文化があること、アメノヒボコもいたし、奈良の大仏の金は陸奥だけではなく播磨からも提供していることもそうです。つまり、アクセサリーを作る材料も、需要も、技術も播磨には日本の中では、最も古い時代に揃っていたと考えられます。
そういうバックグラウンドがあって、映画を見て思ったのですが、
si ka ma gun
zi pa nn gu
は似ていますよね。古代のpaは、faになり、haになったという風に大きく変化しているはずなので、pa→fa→ha→kha→kaという風に、paがkaになってもまあ良い気がしますし、sとz、mとnは今でも近い感じがします。
もっとも、『日本』の中国語読みをイタリア人のマルコポーロが書くと『ジパング』になったというという説を無視するのは無理だと思うので、そうすると、あるかなきかの微かな邪馬台国西播磨説を持ち出して、邪馬台国から大和朝廷の間までのミッシングリンクのどこかに、飾磨の地名が訛って日本という国名になったというのを入れなければならなくなります。
『ネフェルチチ復活』
以前から、見逃し続けています。今回も後半しか見れませんでした。でも、息子が生まれなかったので男子を産んだ側室を暗殺した疑惑とか、夫の早死疑惑とか、最後には刀傷付のミイラと、血なまぐさい話ばかりですね。