松岡みゆきのブログ

町田市議会議員 松岡みゆきのブログです

生命尊重センター設立30周年記念の集い

TKP市ヶ谷カンファレンスセンターで開催された『生命尊重センター設立30周年記念の集い』に出席してきました。

大会は2部構成で、第1部では村上和雄筑波大学名誉教授の記念講演「いのちの神秘」、田口朝子・生命尊重センター副代表の挨拶、そして各識者による提言「すべての赤ちゃんが温かく迎えられる社会」がありました。


村上先生のご専門は農学ですが、専門の枠に囚われる事なく、化学、生物学、遺伝子工学、哲学など幅広い知識で、しかしながら私たちにも分かりやすいよう噛み砕いて生命の神秘について語って下さいました。

先生は「今の科学では細胞1つでさえ元から作る事ができない。60kgのヒトの成人男性は約60兆個の細胞から成るが、という事は細胞1つの重さは1gの2000億分の1に過ぎない。しかし、この小さなの細胞の中にDNA(遺伝子)があり、生命の設計図・暗号の全て書かれている。そしてこのDNAは生きとし生けるもの全てにまったく同じ遺伝子情報が使われている。これはまさしく神業としかいいようがなく、人間が生きているのは奇跡に等しい、只事ではないという事を知って欲しい。お腹の中の赤ちゃんはお母さんの中で十月十日(約38週)で38億年の生物の進化を体現している。すなわち、1個の受精卵から60兆の細胞のプログラムを38週で作っている」と話をされました。

先生が一番仰りたかった事は、科学者の立場から見て人間が生まれるということは奇跡である事、赤ちゃんは大自然(something great)からの贈り物であるという事、そして最後に『目に見えないもの』が一番大切であるという事、つまりそれはお腹の中の胎児であるという事です。


私たちは物言えぬ胎児の代弁者にならなければならないと思います。


続く、提言「すべての赤ちゃんが温かく迎えられる社会」では、
こうのとりのゆりかご赤ちゃんポスト)を始めた蓮田太二・慈恵病院理事長が「ゆりかごから見えてきたもの」と題してその結果と展望について、
萬屋育子・愛知教育大学特任教授が「愛知県における新生児委託取り組み」について、
柏木恭典・千葉経済大学短大部准教授が「ドイツと日本の母子支援」について、
和田恵美子・東京女子医大小児科医が「預かりものの命」と題して赤ちゃんの命をどう守るかについて、
眞田芳憲・中央大学名誉教授が「胎児の生存権母体保護法」について、
それぞれ提言を行いました。
各専門からの意見は、今までにない視点に気付かされ、目から鱗が落ちるようで、どれも本当に有意義な提言でした。


第2部は懇親会で、冒頭に相田みつを美術館長・相田一人(相田みつをの御子息)、橋本元総理夫人・橋本久美子、参議院議員山谷えり子から挨拶を頂きました。
次にシンガーソングライター・石田桃子さんの指導の元、会場の皆で『いのち 小さないのち』を合唱しました。
そして、懇親会の間に上記の提言をされた方々を含め、様々な方と意見交換を行い、これまた有意義な時間を過ごす事ができました。
 

 

このような素晴らしい大会を準備して下さり、そして何よりも30年という長い間、初志貫徹でこの会を支えて下さった皆様に感謝致します。ありがとうございます。



生命尊重センターHP↓
http://www.seimeisontyou.org/