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まっつねのアニメとか作画とか

2009-11-30

95年以前についてのメモアニメバブル崩壊後について

(エピソードゼロさんの

http://d.hatena.ne.jp/episode_zero/20091129

インスパイアーされて。)


2009年の観るべき遠景は1995年ではなく、

1989年とそれ続く90年代前半じゃないかな、という話。

そのために一世代前の「アニメブーム」についてみていく。


ヤマトはヒットに時差があった。

ここでは映画1977年採用し、これをアニメブームの起点としよう。


1978年TVアニメのラインナップ

http://ja.wikipedia.org/wiki/Category:1978%E5%B9%B4%E3%81%AE%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1

さらに

爆発の年1979へと続く。


劇場版銀河鉄道999

劇場版エースをねらえ

カリオストロの城

そして機動戦士ガンダム

続々と作られるヤマトの続編


ここでの特徴はアニメ様も言うとおり

テレビ漫画」から「アニメ」へのという流れ。

宮崎駿はもう古い」と言われていた時代だ。

http://www.style.fm/as/05_column/animesama67.shtml

が参考になる。)

つまり、アニメブームを語るには

その前の「東映動画」という巨人の存在も忘れてはならないということ。


アニメブームの終焉をどこにするかは意見の分かれるところだが

この「アニメ」という言葉を尊重すると

逆襲のシャア」によりガンダムが一時の終結を見せ、

魔女の宅急便」で宮崎駿が「さらば宇宙戦艦ヤマト」の興行成績の記録を塗り替えた

1988年・1989年あたりを完全な終焉としたい。


逆襲のシャア」については庵野秀明の「あれはアニメ葬式だったんだ」

というセリフ考慮に入れたい。

ヤマトガンダムから始まった「アニメ」ブームは終焉を告げ、

10年前に「時代遅れ」の烙印を押された宮崎駿

アニメージュの全面支援の元、見事に返り咲いた。


別に宮崎駿が悪いわけではないが、

ここからの時期はアニメの冬の時期になる。

この時期一番人気のアニメは「ドラゴンボール

そして「ちびまる子ちゃん」と「クレヨンしんちゃん

長寿番組忍たま乱太郎」が始まったのもこの時期だ。

漫画原作

まさに「テレビ漫画」時代の再来だ。


庵野がこの時期「おにいさまへ・・・」と「Vガンダム」以外に観るものがなかったと言ったり

あるいはガイナックス仕事中にみんなで熱狂的に「セーラームーン」を観ていたのも

この時期。

あるいは「天地無用」について「非常に新鮮だった」とアニメ様が発言したのもこの時期。

この時期のアニメオタクがいかに「アニメ」に飢えていたかが分かるだろう。


象徴的な出来事としては、同時にディズニーの復権もある。

80年代末から「リトルマーメイド」「美女と野獣」「アラジン」「ライオンキング

とヒットを連発。ここらへんは誰でも名前を知っているレベルだろう。


ちなみにアメリカでの復権は

1988年の「オリバー ニューヨーク子猫ものがたり」

からだと言われている。


アニメブームは終焉し、「テレビ漫画」の時代が続く。

そう「エヴァンゲリオン」の登場まで。


こう観てくれば、現在の「原作付きだらけの状態」をどこに見るか言えば、

やはりアニメブームが終焉した90年代前半に観るべきだろう。

エヴァに「逆襲のシャア」をみるのはそんなに的外れでないように感じる。

誰もそんなこと言ってないのが不思議でならない。


ではこの先どうなるか。

とにもかくにも「新エヴァ」による葬式は行われた。

逆シャア」という葬式の灰を肥料に「旧エヴァ」が出てきたように、

「新エヴァ」の灰を肥料に新たな芽が出てくるのを待つしかない。


そういう意味では、いつまでもエヴァ」の死骸を追いかけていては駄目。

それはもう死んでるだということを理解しなきゃいけない。

それが理解されるまで、5年はかかるだろう。


つまり、2010年代前半はまるまる葬式


その横で90年代前半に「宮崎駿」が演じた役割を

細田守」が演じるのだろう。


アニメバブルよありがとう!

5年後また、会いましょう。

hookhook 2009/11/30 21:46 1世代前のアニメブームから冬の時代へ、そして旧エヴァの誕生の流れの時とは、アニメ消費者側の需要のされ方が異なり、それによって更に物語がより成立しにくくなっている状況はやはり以前のそれとは異なると思うのですが、こういった状況下で「昔のようにいつかいいアニメが出てくるだろう」という楽観主義は果たして適用可能なのでしょうか?無論、2010年代は宗教の時代になるのではないか、とも言われているので、なにか90年代的なものを10年代には感じざるを得ません。しかしながら、オウムによって大澤真幸でいうところの虚構の時代は終焉し、東浩紀のいうところの動物の時代がやってきたわけです。それによってほぼ快不快原則的に、消費者の欲求を即物的に満たすようなキャラクター主導アニメが作られるようになってしまった現状では、物語の成立は消費者の環境的に企業側がやりにくくなっているのではないでしょうか。更にアニメ制作側の若い人々の想像力の欠如も見逃せないところです。こういった現状を踏まえて、mattuneさんは本当に葬式〜復興の流れが今後あるとお考えでしょうか。どうぞご意見を聞かせてください。長文失礼しました。

mattunemattune 2009/11/30 22:09 >>hookさん
第三世代のオタク(死後ですねw)の人たちの閉塞感に比べると
今のほうが余裕があるくらいだと思いますけどねw

「即物的なキャラクター主導アニメ」とか
「アニメ制作側の若い人々の想像力の欠如」とかも
80年代からずっと言われてきたことのようです。
「アニメを見てアニメ作ることの限界」とか
「いつまでも元気なのはパヤオ・富野・出崎ら爺さん達」とかねw
まあ「アニメを見てアニメを作る」に関してはエヴァ以後、
大分観なくなりましたがw
「快不快原則」もそう。
快不快原則に飽きれば「快不快じゃない作品がかっちょいい」みたいな
言説がまた台頭してくるだけの話。
ドラゴンボール・セーラームーン・クレヨンしんちゃん
即物的で動物的(猿だったりウサギだったりゾーサンだったりw)
なキャラクター達の後だからこそ
エヴァはあれだけヒットしたのかもしれない。

現状にあるのはどれも既に通過したこと。
違いがあるとすれば、やっぱりITの発展でしょうね。
これに関しては長所も短所もあるわけで、
だから駄目とも良いとも言えない。

正直なところ、本当の困難が現れるのは「これから」
現状困難に見えていることなんて
どれもこれも大したことじゃないですよ、実際。

hookhook 2009/12/01 00:12 >>mattuneさん
返答ありがとうございます。
何らかのテーゼがあった場合にアンチテーゼが出てくるというのはよく分かりますし、これは歴史的にもその通りでしょう。
なので、物語が無いアニメが多数を占める現在において、物語主義的なアニメが出てくるのは論理的には分かります。しかし問題はそのような物語を作ったところで結局は2次創作的なものとしてしか扱われないというところにあります。これを打ち破ることが「これから」の困難ではないでしょうか。

mattunemattune 2009/12/01 01:13 >>hookさん
私の私見としては、
「どのようなアニメを作る」というのは大した困難じゃないんですよ。
それよりも問題なのは
商業的に業界自体が縮小し、人材が他業界に流れ、
新しい人材が入ってこなくなり、さらに業界が縮小する負のスパイラル。
それに追い討ちをかけるような表現規制の兆しもあり。

アニメーターだけとってみても、
90年代は「ずっとAKIRAの面子」という一流アニメーターが増えない状況があった。そこらへんは00年代のアニメバブルになって、明らかに解消された点でもあります。
「物語がどう扱われる」以前にアニメそのものが出てこない状況が
2010年代の前半は続くでしょうから、
「2次創作的なものとしてしか扱われない」なんていう贅沢な悩みは
無くなるでしょうね。
いまはまだまだアニメ的に飽食の時代なんですよ。
本当の飢餓の時代が来れば、そんな贅沢なことは言っていられなくなるんじゃないかな。

hookhook 2009/12/01 02:25 >>mattuneさん
なるほど。私が問題としている部分は贅沢な悩みだったのですねw
確かに、アニメの物語の強度以前に、アニメ自体が作られるかどうかという部分は大切です。例えば思想地図vol.4の「物語とアニメーションの未来」では物語内だけでなく、外部の状況論的にもある種のコンフリクトによって奇妙な想像力を生み出すのではないか、と言ったことが言われています。この外部の状況論的なコンフリクトとしてアニメ自体の存亡の危機は十分に機能しうるかもしれません。
その点で、「おもちゃをとりあえず売らなければならない」みたいな葛藤を恒常的に抱えている日曜朝アニメ的なものが現在非常に面白いのは当然かもしれません。深夜アニメは外部状況的に非常にヌルい。個人的には朝アニメだけが残る状況などは案外アリなのではないかと思っています。

mattunemattune 2009/12/01 02:37 >>hookさん
>朝アニメだけが残る状況などは案外アリ

案外ありというか、
それがまさに「セーラームーン」と「ドラゴンボール」と「勇者シリーズ」「エルドランシリーズ」の90年代前半じゃないかと思います。

現在にたとえて言うなら、深夜アニメがまったくやってなかったら
ケロロとプリキュアを熱狂的に観るしかないよね、っていう感じでしょうか。

asakura-tasakura-t 2009/12/05 11:32 アニメ様的には1986年から激減しているそうですよ。
http://www.style.fm/as/05_column/365/365_262.shtml

mattunemattune 2009/12/05 11:40 >>asakuraさん
アニメ様はその頃の富野作品と宮崎駿作品に対してやや否定的ですからねw

ZZが1986年の放送でしたか。
あと、スタジオジブリの第1作目である「ラピュタ」が放映されたのも
同じく1986年。

「アニメじゃない!」を号令にアニメブームが終焉したと考えるのも
面白いかもw

asakura-tasakura-t 2009/12/05 21:04 調べてないですが、その頃からアニオタ向け作品はOVAに移っていった印象がありますね。
確かに「アニメじゃない!」でブームが終焉したっていうのは面白そうですw

angmarangmar 2009/12/06 01:12 実はこのエントリのメタブとメタメタブで86年を以って終了説を書いていたのでした。とか今更言ってみるテスト。
しかし私はそれ以前のアニメブームというのを実感として知らないのですよね。
私がアニメにハマったのは冬の時代と言われる頃のことなので。

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