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2010-08-14 今週は見所満載だなおい

会長はメイド様!20話!〜対時間あたりの情報量の効率化について


すげぇぞ会長はメイド様20話!

ここんところの「フットマン編」がイマイチだったってのもあるが!

あんなのに2話も使うなよ!

もっと効率良く1話に収めろや!


というわけで、桜井弘明コンテの文字演出連発回ですよ!


ここでさらっと文字演出をまとめてみましょう。


1、エフェクトとしての文字演出

2、強調しての文字演出

3、補助・省略としての文字演出

大きくわけてこの3つがある。

例えば、文字演出として有名な新房・シャフトだが、

彼の文字演出は1番に類するものが非常に多い。

なぜならば、彼の文字演出の源流が金田山下フォロワーが多用した

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みたいな「エフェクト」にあるからだ。

(この「さよ子party」には何の意味もない。黒板の落書きのように)


新房の話は今回のメインではないので省くが、

この「エフェクト」としての文字演出は一番目にするものだろう。

メイド様20話でも例えば

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これなんかは大体的に「エフェクト」として使っている。

爆発はしないけど、爆発並みの衝撃を作画リソースを使わずに表現出来る、

非常に効果的な演出だ。


だが、メイド様の文字演出はこれだけではない

例えば↓

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この「近所のお兄ちゃん」というのは台詞でも言っている。

つまり、エフェクトではなく「台詞の強調」なのだ

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これなんかも同様。


台詞というのはアニメでは「音」でしかない。

もちろん「音」のインパクトというのもあるが、

「文字」=視覚的なインパクトでないと伝わりにくいものもある。


例えば上の「近所のお兄ちゃん」でいえば

音的には「私のお兄ちゃん」と「近所のお兄ちゃん」にそこまでのインパクトの差はない。

ところが文字にすると、この「近所」という漢字が効いてくる。

一気に他人行儀な印象を与えられる。

音の特徴と文字の特徴、その両方を兼ね備えるための演出が

この「強調としての文字演出」だ。


しかし、このメイド様20話でもっとも注目するべきはそれでさえない。

「強調としての文字演出」にまぎれてさらなら演出が隠れている。

それは例えばこれ

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一見、ただの「台詞強調」のように見える。

だが、違うのはこの「なんであんなウソつくの〜〜!?」は

台詞ではない!

文字でしか出てこないのだ。


これが巧い。

アニメというのは心情を「音・声」で表現するのが非常に苦手ある。

人間はしゃべっている時にも頭の中では考えているわけだが、

「音・声」ではそれを表現することが難しい。

(その点漫画は文字なので心情と台詞両方を書けば表現出来る)


もちろん、後で説明したりすることもできるが、

それは時間がかかる。

そう「音読」は時間がかかるのだ。


アニメでは難しい「心情・考えの表現」を可能にし、

かつアニメの急所である「時間」を大幅に短縮するこの手法、

まさに演出のマジック

このマジックがなければ、20話に2つも話を盛り込むのは無理であっただろう。

いや、普通演出家ならばそれぞれを1話づつ使ってやったはずだ。


他にも

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全部台詞で説明してたら時間がかかるところを

さらっと文字にまとめてる部分は多数ある。

文字演出の一つの見本市として

観てみてはいかがかな?

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