なぜ京アニは次の鍵原作アニメを作らないのか〜京アニHTTの限界〜
鍵信者のrikioさんが面白い記事を書いていた
「京アニ+ポニーキャニオンがリトルバスターズ!のアニメ化に踏み切らない理由とは?」
http://d.hatena.ne.jp/rikio0505/20100820/1282304789
ゲーム制作者側の事情についてわかるのは、
俺のような門外漢にとってはうれしい。
というわけで、今の京アニの状況を軽く分析してみよう。
京アニの制作ラインというのはちょっと変わっていて、
例えるならばインテルのCPUの技術・HTT(ハイパースレッディング・テクノロジー)
に近い。
HTTをざっくりと説明しよう。
基本的にはコアは一つなのだが、それが「疑似的に」複数の働きをする。
インテルのi7等で「仮想8コア」とか言ってるのは、
実際のコアは4個だけど、それぞれが「疑似的に」2コア分のタスクをこなすので
「仮想8コア」と言われるわけだ。
京アニも制作リソースとしては1コア分しかないが、
それを仮想的に3〜4コア分くらいにして制作している。
●一つは、武本康弘を監督とするチーム。
京アニの初元請けの「フルメタルパニックふもっふ」から、
いや、そのちょっと前「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて」から
京アニのコアとして活躍していたのが武本康弘監督だ。
近年もヤマカン降板以後の「らきすた」や
鍵アニメに傾倒した石原監督に代わって「ハルヒ」などで実質的な監督となるなど
その実力を発揮している。
●二つ目は、石原立也を中心とするチーム。
まさに「鍵アニメ」を担当するコアだ。
現在のメインコアと言っても良い。
ハルヒがヒットしたにも関わらず、鍵アニメを優先して制作している。
現在は、このチームから出た山田尚子の「けいおん」をやっているといえよう。
山田尚子も仮想コアとして独立しつつある。
●そして第三のコア・木上益次だ。
というかムントだ。
いや、ムント様だ。
ムント様だねぇ。
ムント様!
そんなわけで、こうなんかチーム紹介したわけですが、
そうは言っても仮想マルチコア。
結局はみんなでローテ参加してるので、
コアは一つだけです。
どの作品みても参加メンツはほとんど一緒。
ただ、現状としては新仮想コアとしての山田尚子の訓練を重視していると言ったところでしょう。
ヤマカンとかいうコアはどっか行ってしまったので。
山田尚子が仮想コアとして独立し次第、
石原監督は次の鍵作品に取り組むのではないでしょうか?