シャフトとは何なのか、あるいは岩城忠雄氏という人物について


シャフト演出とごっちゃにされてしまうことの多い、シャフトの演出。
しかし、基本的にはそれはある種の「フォーマット」でしかなく、
そのフォーマットはやはり使う者によって、
パフォーマンスが異なる、と思う。


(整理)ここ近年のシャフト作品の絵コンテマンまとめ

まどかマギカ
芦野芳晴,笹木信作,小俣真一


荒川アンダー
小俣真一,成田歳法,森義博,
清水久敏,遠藤晋,鎌田祐輔,
佐山聖子,板村智幸,サトウシンジ,桑原智
今千秋,川畑喬,もりやまゆうじ,西村聡,池添隆博


それ町
龍輪直征,佐藤卓哉,森義博,藤森カズマ
ところともかず,板村智幸,岡田明信(偽名?)
今泉賢一


化物語
武内宣之,福田道生,尾石達也,杉山延寛
あおきえい,板村智幸,鈴木利正


夏のあらし
島津裕行,宮崎修治,森義博,石倉賢一
飯村正之,中澤勇一,大沼心,いわもとやすお
高村彰,小俣真一


ひだまり三期
進藤里子,江島泰男,小俣真一,山田次郎(偽名?)
近藤一英,鎌田祐輔,葛谷直行,高橋正典
清水久敏,石倉賢一


赤はシャフト主戦と思しき演出家
青はちょっと判断に困った演出家

(参考)ぱにぽにだっしゅ
福田道生,森山ゆうじ,まつもとよしひさ,田所修
寺東克己,尾石達也,大沼心,YUKIHIRO,佐伯昭志
角田一樹,江島泰男,西村博昭




こう見た時に面白いのは、当たり前ではあるが、予想以上に
作品によって様々な演出家が参加している、ということ。
そして、「化物語」はその中で、はっきりと「身内」で固めていたということだ。
逆に「荒川アンダーブリッジ」は外の人を多く入れてるのが印象的。


まどかマギカ」は、
「男祭り」こと宮本さん、小俣さんが参加していること、
また芦野さんや笹木さんという外部の人が多く入っていることからも、
「荒川アンダー」からの流れ・・・すなわち
「プロデューサー岩城忠雄」という人物にぶつかる。


この「岩城忠雄」さん、シャフト出身の人間ではない。
その実は「マッドハウス」の出身のようだ。
(参考:http://www.madhouse.co.jp/column/mhpf/mhpf_no086.html
カイジ」では演出助手・脚本として活躍し、
つづく「ワンナウツ」においても監督助手として参加している。


そんな人物がどうしてシャフトのプロデューサーになっているのか、
はたまた、同姓同名の人物なのか。


しかし、この「マッドハウスの岩城さん」がシャフトと同人物であれば、
「荒川アンダーブリッジ」のスタッフも、
まどかマギカ」の芦野氏(マッドハウスと関係が深い)も説明が付きやすい
さらに言えば、
作品の色も、これに同調する。
パラダイスキスカイジワンナウツ」という「オサレ・シビア」路線の延長線上に
「荒川」「まどか」を配置したところで違和感はない。


つまりキューべー=遠藤(カイジ
ってことなんだ!
とかね。


とにかく、この岩城さんの登場で、シャフトに変化が起きているのかもしれない、と
こはちょっと注意して見ていこうと思う