文化戦争inアメリカ

その主要の一つである同性婚について。


CNN.co.jp : 米最高裁で同性婚訴訟の審理始まる、全米が注目
米連邦最高裁で同性婚をめぐる審理、賛成・反対両派がデモ 写真7枚 国際ニュース:AFPBB News
ということでどうやら決着が見えてきたアメリカさんちの同性婚のお話。まぁ大統領のオバマさんも積極的に旗振り役になったということもあって、ほんとに決着してしまいそうだなぁと。
大企業が次々と同性婚容認に走る米国らしさ 反対する企業もまだ多いが、大勢はほぼ決まった(1/3) | JBpress(日本ビジネスプレス)
CNN.co.jp : スタバCEO、「他社の株買え」 同性婚支持への批判を一蹴
個人的に面白いなぁと思うのがこの辺のお話。「大企業の同性婚容認」だそうで。へーという感じであります。
上記スタバ株主は反対しているとされていますけども、どうせ避けられないリスクであるのならば「最初から容認した方がいい」という極当たり前の経営判断なのかなぁと。下手に社内で禁止なんかして、それこそ訴訟なんて起こされても労力を無駄に浪費するだけだろうと。文化・道徳・宗教的論争ならばともかくとして、企業の利益になるか否か、という一点で判断しようとするならば大企業にとってそこまで反対する理由はありませんよね。
もちろん賛否どちらにしても「ネガティブイメージ」の流布という問題はありますけども、まぁそれを言ったら先日の日記でも少し書きましたけども、中国の検閲に協力している企業について「だからといって」大多数の私たちが使うのを拒否するようになっているのかというとそんなことありませんし。
――ただまぁこの「大企業支持」という構図は下手すると、裕福な=金持ち支持層ばかりで流れが決められている、といういつもの所に踏み込みかねない結構ギリギリなラインという気もしますけど。

 26日、裁判所周辺には同性婚の賛成派と反対派が大勢集まった。その数では同性愛者の権利を擁護する活動家が同性婚に反対する宗教活動家を上回った。

 判決が出るまで数か月かかるとみられているが、これまでに出ているいくつかの司法判断からすると最高裁は、全米規模での同性婚の権利拡大につながる判断を出すことを急がないとみられる。

米連邦最高裁で同性婚をめぐる審理、賛成・反対両派がデモ 写真7枚 国際ニュース:AFPBB News

ともあれ、まぁ端から見ていてもこの辺がやっぱり(最も穏当な)着地点ではある気はします。あまり急いでもロクなことにはならないだろうと。
しかし、じゃあ「時間」が完全に同性婚の味方なのかというと、そうでもなくて。今後益々アメリカ移民として存在感を増していくだろう所謂ヒスパニック=ラティーノの皆様は、大抵カトリックであらせられます。もちろん単純に全て反対と言い切れるわけでもありませんが、やっぱり基本方針としてはまぁ保守派だったりする。
彼らはアメリカ化していくのか? それとも伝統を守ろうとするのか?
その人口増によって将来劇的に発言力を増すだろう彼らこそが、やっぱりアメリカにおける同性婚の将来も握っているのかなぁと。