右手に愛を、左手に銃を

テロリストたちによるハイローミックス戦略の果てにある社会へ。


英首相「もうたくさんだと言わなくてはならない - BBCニュース
「女の子を何度も刺して」 びんやグラスを投げて防ごうとしたが - BBCニュース
【ロンドン攻撃】「息子はおなかから背中まで刺されて」 - BBCニュース
あーあーもうめちゃくちゃだよ。ほんとに「London Bridge is falling down」しちゃった感。

ロンドン中心部のロンドン橋や近くの繁華街、バラ・マーケットで3日深夜に大勢が車にひかれ、刺された事件で、目撃した男性は実行犯らがパブやバーに次々と入って人を刺していたと話した。
目撃者のジェラードさんは、BBCのマーク・ローブル記者に、パブの客と一緒にびんやグラスを投げて攻撃を阻止しようとしたことや、実行犯が「これはアッラーのためだ」と叫びながら若い女性を何度も刺すのを見たことなどを話した。

「女の子を何度も刺して」 びんやグラスを投げて防ごうとしたが - BBCニュース

つい先日の高性能な爆弾を使った事例とは別パターンで、今度は自動車突入と刃物という低コストな手法パターン。そうやって両方で攻められるとそれだけ多くの可能性を念頭に置かねばならなくなる守る側は辛いよね。テロリストたちが結果としてハイローミックス戦略(高性能な兵器と安く数を揃えやすい兵器両方で戦力を揃えていく手法)という現代国家であればほとんどどこでも採用している効率的な軍事戦略と同じ地平にたどり着いているのは面白い構図ではあります。
低コストな手法で機会を確保しつつ、高コストな手法の可能性を持たせることによってより強い対応を迫る。まぁ効率的といえばこれ以上ないほど効率的なやり方と言えるでしょう。


【ロンドン攻撃】 警察が容疑者3人に発砲した瞬間 - BBCニュース
そして50発も銃を撃ちこみまくる警察なのであった。個人的に今回のテロ事件で特に気を引いたのはここだなぁと。こんなこと絶対本邦では無理だよね。でもその対応自体は理解できるでしょう。上記でも書いたように結果として爆弾ベストらしきものニセモノではあったものの、前回の時のように爆発されたら更に被害が増えることは確実なのだから。
【ロンドン攻撃】 カーン市長、「決してテロリストに勝たせない」 - BBCニュース
かくしてテロと戦う社会が向かうのは、テロリストへのより強い対応と、より簡易なテロを見逃さない為の高精度な監視。ただでさえ監視カメラの多さは世界一とも呼ばれるイギリスのロンドンではありますが、今後もその座は揺らぎそうになさそう。
「ひとつの愛マンチェスター」 グランデさんたちが慈善ライブ - BBCニュース
でも仕方ないよね。これまでリベラルな人たちがテロの度に繰り返してきた『愛』や『平和主義』が守ってくれるのは私たちの良心であって、私たちの生命財産ではないのだから。
もちろん良心を守る必要がないとは絶対に言えない。それがなければ世界は寒すぎる。しかしそれだけでやっていくには最早彼らの世界は危険すぎる。


がんばれイギリス。