チリに家族ができました

          

ここに来てから分かったことですが、この30万人足らずの街の中に、ステイ先からの徒歩圏内だけで5つも大学があります。全体でみたらものすごい数になると思います。
留学生はどの大学も多くはありませんが(ほとんどがアメリカ人)、大学でホームステイ先の登録リストを持っていて条件に合う家庭を紹介してくれます。

ステイ先を決めるにあたって、お願いしたのは二つ。

〓小さい子供がいないこと。(以前ベビーシッター代わりにされて、勉強ができないことがあったので)。
〓タバコを吸わない家庭。みんなタバコ吸いすぎ!特に若い女性!

3つの家族に会いに行きました。
いちばん:
海の真ん前のマンション。14階のお部屋にお父さんとお母さんの二人で暮らし。二人の子供たちは独立していて、もう一人はスペイン留学をしています。
プライベートプールやテニスコートもあり遊ぶには申し分なさそう。窓から見る景色はまさにリゾートで、散歩するのも楽しそうです。でも、残念ながら私は高いところはあまり得意ではありません。そしてチリも地震大国。
部屋にはプードルもいて、私の部屋には専用のバスルームが付いていました。
(写真は、「私の部屋」から撮ったものです)。すごいでしょ。

にばん:
住宅街の中。周りには野良犬がのんびりお昼寝中。お父さん、お母さん、息子3人(12歳〜36歳)そして猫2匹。ネコラヴァーとしてはかなり惹かれました。この家のお父さん、33年間チリの海軍に居たとかで政治にめっぽう詳しいのはいいとして、話し出すと止まらない!ジョークを交えた豪快弾丸トークが続くこと約20分間。内容が分からない私は頭の中にたくさんの「???・・・」を作りながら立ち尽くしていました。マイリマシタ。

さんばん:
街の中心。お母さん、お父さん、20代と思われる娘さんが2人。
お母さんはもう戸口で待っていてくれて、会うなりものすごい勢いでハグ。
彼らは、私の顔を穴が開きそうに見つめています。日本人は初めてだったみたいです。「まあ〜、なんて可愛いいの!きれいなの!」の連発。←嘘じゃないですよ、ホントにそう言ったんですってば!
これはここだけでなく、どこへいっても日本人顔は大好評なんです!!
チリ、最高に良い国です。

さて、私がどの家に決めたかもう分かりましたね。
褒められて育つ私は、一番可愛がってくれそうな三番目の家庭にしました。
そして何よりも、帰り際に学校のアドバイザーから、「ここの家のお母さんの作るチリ料理は最高よ!」と耳打ちされたことが最大の決め手です。

さて初めてのチリ人家庭での夕ご飯に期待に胸をふくらませる私。
こちらの夕飯は遅いので(20時半〜21時半位)、あんまり重たいもの食べると胃がもたれそうだなあ・・・と思っていると食卓に呼ばれました。
そこに並んでいたものは!
パン、チーズ、ハム、ネスカフェ(ここがポイント)以上。

ガ〜ン・・・。
こうして私の最初のチリ家庭での食事は終わりました。

その夜、お腹が空いて眠れず、朝5時起床。
朝ご飯は9時。頑張れわたし。あと30分。でもまだ誰も起きて来ないし。
お〜い??

また谷中せんべいをかじって待とう。
一枚、また一枚、と私の切り札が無くなっていきます・・・。