チリは夜も長いのだ。

 
この街のいたるところで毎日のように音楽や演劇の催しが行われています。
ステイ先から徒歩2分のところに素敵な美術館があります。この日の夜はオペラの鑑賞会がありました。ほとんどが無料、もしくは高くても800円位で楽しむことができます。

さて、今夜はお客さんが来ていて一階のダイニングはとってもにぎやかです。私も最初の一時間位はお付き合いしていましたが、話が段々とエキサイトしてきたので二階の自分の部屋に退散してきました。
それにしても・・・チリの女性はよくしゃべります!(日本も同じ?)
その上、早口で会話の中に句読点がないのです。まさにマシンガントーク
男の人は黙ってフンフンと聞いていて、ちょっとレディーストークが途切れるとすかさずジョークを言って笑わせます。このタイミングが絶妙です。チリの男の人は年配の人でもとっても元気です。艶がある、と言った方が適切かもしれません。街を歩いていても目線をバンバン送ってきます。日本の男性もちょっと見習ってもいいかも(笑)。

お友達や親戚・・・しょっちゅういろいろな人が来て夕飯を一緒に食べています。
夕飯と言っても、例のシンプルなものです。ネスカフェ(粉)、パン、ハム、チーズ、以上です。日本みたいに事前に連絡を取り合って、ご馳走を用意しておいてお客様を待つのではなく、普段どおりの夕食を一緒に食べます。
ものすごい歓迎の握手とほっぺたキッスを交わした後は、何時間もしゃべっています。もちろんアルコール無しです。ネスカフェで盛り上がるのです!

これが日本だと、
「あら、いやだわ。今夜は何にも食べるものがないわ、どうしましょ。お寿司でも取ろうかしら?」、
「いやいや奥さん、こちらも突然伺ったのでお気になさらず。」、といったやり取りがありそうです。
突然夕飯時に訪ねるなんてことも日本ではあまりしないですよね。
確かに大人になると行くほうも、来られるほうも忙しくなってしまって、お互いのスケジュール確認無しには会う事は難しいことが多いです。また、自宅で夕飯を決まった時間に食べるということ自体あまりないかもしれません。日本では外食をすることもとても多いですよね。

でもいいなあ、こういうの。みんなすごく嬉しそうだもの。
私も日本に帰ったら、なるべく夕飯を家で食べるようにしたいと思いました。
そしたらアポ無しで、いつでも遊びに来てくださいね。
ご飯と納豆とお煎茶ぐらいしかないかもしれませんけど・・・盛り上がりましょ!

 
ある日のお食事。りんごをオーブンに敷き詰めて、生レモンジュースをたっぷりかけて、鶏肉を丸ごと上に置いて焼いたもの。味付けはお塩だけ。たっぷりのマッシュポテトと一緒にいただきます。美味です!