パッチギ! 感想

パッチギ! (特別価格版) [DVD]

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2005年公開。ご本人はTV等でよく見かけていましたが、実は井筒監督の作品を観るのはこれが初めて。内容もタイトルやパッケージのイメージから、いわゆる「ヤンキー抗争もの」みたいな要素が強い映画との印象を持っていました。
が、いざ観てみると60〜70年代を舞台にしたどストレートな青春ものでした。
この映画、デリケートな問題を扱っているせいか過剰な反応(特に右寄り)も当時はあったようですが、正直私はあまり気になりませんでした。
葬式のシーンの朝鮮人側の言い分も、そりゃあ彼らの立場からすればそうだろうと思いますし(むしろ酒屋での日本人達の会話の方が違和感を憶えました)、主人公カップルの将来や両国の不良たちの喧嘩に決着がつかない、綺麗事で終わらせなかったところにも好感を持ちました。
楽天的かも知れませんが、アンソン(高岡蒼甫)と桃子(松永京子)の子供や、さらにその子供たちの世代に未来を託しつつ、現在も活躍する役者たちの若き日の姿(特にケンコバにはびっくり!)を堪能しながら楽しんで観るのが良いかと。ともかく傑作です。