悪魔くん6〜7話

 昨夜でやっと仕事の修羅場脱出。
 なので、帰宅後夜更かしして、スパイラル読んだり悪魔くんの続きを観たりしましたよ。スパイラルは最新刊+スパイラル・アライブまで読了。そっちの感想はコミック感想の方で書くとして、昨夜鑑賞の悪魔くん6話と7話をレビュウ。


・第6話「首人形」
 女性のマネキン人形が変化したものと思われる妖怪(一つ目のマネキン)が、道行く人に変なガスを吹きかけて人形に変えてしまう話。実は、小学生のころに某怪獣怪人大百科でこの妖怪の姿を見たとき大層恐ろしくて、プチではあるけどトラウマになってたんでした。これまでの話の中では比較的ホラー度高いです。
 それはともかく今回も締まり屋で怠け者のメフィストですが、このエピソードにおける彼の悪魔くんに対する態度を観て、彼は結構ぶつぶつ文句を言いながらも、実はこの関係と悪魔くんそのものを気に入っているんではないかと感じました。人形に変えられかけた悪魔くんを助けた後、その体についたホコリを嬉しそうに払ってあげたりしてるし。こういうメフィストの心境は、第7話でよりはっきり現れます。


・第7話「魔の森」
 3人の強盗が山中に逃げ込み、愚かにもそこにあった祠からお札をはがした事から風や樹木を操る山彦妖怪が復活する。
 なんか、昔妖怪図鑑にのってた水木先生の体験談で、山奥に分け入ったらだんだん気持ちが良くなって自我がはっきりしなくなり、あれは山彦にとらわれかけたんでは、と仰られてたのを思いだした(うろ覚え)。そんな水木先生の体験を踏まえているからかどうか、やけに演出が凝ってる気がします。特撮も結構迫力。しかし、肝心の山彦妖怪は、回転して山嵐を起こすんですが、中の人が自分で一生懸命回っているらしいので、少し涙ぐましかったり可愛かったりしました。
 で、今回メフィストは、悪魔くんが彼を従えるための切り札、ソロモンの笛を奪取するのに成功し、一度は山彦に立ち向かう悪魔くんたちを見捨てようとするのですが、「やっぱり気になる」と帰ってきて、結局再戦し退治成功。そして、自分から笛を悪魔くんに返すのでした。お人好しな悪魔もいたもんですが、愛嬌のあるメフィスト役鈴木氏の演技もあって、とても温かい雰囲気のお話となりました。
 子どもがこんなに好きだなんて、ガメラみたいな悪魔ですな(笑)