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ネコマグレ

2018-01-15

これから泳ぎにいきませんか

ジャック・ロンドンの『犬物語』が面白かったので、次は『火を熾す』を読もうと思っている。そもそも極限状況を描いた作品が好きだよな自分は、何でだろう。コーマック・マッカーシーの『ザ・ロード』とか、マーセル・セローの『極北』とか。それってちょっと悪趣味だったりするのかな。津村記久子の短編「地獄」にでてくる鬼(権田さん)の言葉を思い出してしまう。「一日に何回も人が殺され、それが解決される様子を肴に楽しむなんて、地獄行きの悪徳なのである。」そんなことを考えていたところ、穂村弘の書評集『これから泳ぎにいきませんか』で答えをみつけた。「山という極限状況においてはすべてが違ってくる。小さな行為のひとつひとつが生と死に直結することで、本来の意味を回復する。小説の側から見ると、その実感が圧倒的な細部の輝きを生み出すのだ。」そういえば『レヴェナント 蘇えりし者』を読んだ時は、食事シーンをこのブログに引用してうっとりと何度も読み返していた。

真っ赤に燃えるおき火の上のラックに、解体された子牛の最後のひと切れが干してある。焚火はグラスの野営地にほっとするような輝きを投げかけ、月明かりもない真っ暗な平原の真ん中に小さなオアシスを作っていた。グラスは最後の肋骨の骨髄をすすった。その骨を火のなかに投げ込み、ふと、腹が空いていないのに気づいた。グラスは染み入るような火の温もりを、当分は味わうことのできない贅沢を楽しんだ。

なぜこういうシーンが好きなのかうまく説明できなかったけど、穂村さんはこう書いていた。「一杯の"ミルクティー"が"天国の飲み物"になるなんて。このような実感は、生の直接性から隔てられた我々にとっては麻薬的なものに思える。」麻薬的、そのとおりだ。私はその麻薬をぺろぺろ嘗めるのが好きです。

2017-12-30

2017年のベスト

黙約(上) (新潮文庫)黙約(下) (新潮文庫)

2017年に読んでおもしろかった本

  • 陳浩基『13・67』
  • ドナ・タート『黙約』
  • ビル・ビバリー『東の果て、夜へ』
  • ロジャー・ホッブズゴーストマン 消滅遊戯』
  • アーザル・ナフィーシー『テヘランでロリータを読む』
  • 若林正恭『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』
  • ノアホーリー『晩夏の墜落』
  • 朝井リョウ『風と共にゆとりぬ』
  • 川上和人『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』
  • ブレイディみかこ『子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』
  • デニス・ルへイン『夜に生きる』
  • 又吉直樹『劇場』
  • ジャネット・ウィンターソン『オレンジだけが果物じゃない』
  • エドゥアルド・メンドサ『グルブ消息不明』
  • テリー・ヘイズ『ピルグリム』
  • M・L・ステッドマン『海を照らす光』
  • マイケル・ロボサム『生か、死か』
  • J・D・サリンジャー『フラニーとズーイ』
  • 羽田圭介『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』

『フラニーとズーイ』は再読だけれど、何度読んでも新鮮に感動するので入れてみた。今年いちばん興奮したのは『黙約』なんですが、全然話題になってなかったなあ。新刊ではなく、新訳ってわけでもなく、ただ新装版が出たってだけだからしょうがないか。みんな94年に出版された時に読んじゃってるの?私ははじめて読んだから転げまわるほど興奮したよ。『悪童日記』の時と同じパターンかな。『黙約』はなんていうか性癖に刺さるというか…性癖は語弊があるか。自分の嗜好にジャストミートすぎて、二次創作の同人誌を作りたい、そんなことまで考えた。ダンケルクやハンニバルの二次創作をしてる人に、きっとあなたも好きなはず…!と『黙約』を託したい。布教したい本ナンバー1です。ドナ・タートの「私が本に求めているのは、それが私の背筋をひやりとさせ、私の髪をぎゅっと逆立ててくれること、それだけなのです」という言葉にも共感。

『夜に生きる』は物語の後半があまりにもSMAPだったんですが、映画はどうだったんでしょうか。ギャングの人生とリンクしちゃうSMAP。椎名林檎も「SMAPにしかないアウトローな魅力」と言ってたっけ。道なき道をゆくのがあの人たちの運命なんでしょうか。最後なぜかSMAPの話になってしまった。

2017-11-20

3人のツイートにいいねしたくてTwitterのアカウントを作ったけれど、何もツイートしないまま、いいねする機械になってしまっていた。最近やっとつぶやきはじめたので、よろしくです。3人と同じくらいTwitterのことよくわかってない。

2017-11-15

今日は『バレット・オブ・ラヴ』を観ようとNetflixのマイリストを開いたら、『バレット・オブ・ラヴ』が消えていた。配信終了に気づかないという初心者にありがちなミス。気を取り直して『ヴァルハラ・ライジング』を観はじめたところ、話の筋がわからなくなって白目むいてそのまま寝てしまった。神話をベースにしてる(調べた)らしいんですが・・・。

BRUTUS(ブルータス) 2017年 12/1号[いまさら観てないとは言えない映画。]

BRUTUSの特集は「いまさら観てないとは言えない映画。」吾郎ちゃんの観てない映画は『E.T.』と『マッドマックス』かあ。ホラーだけじゃなく、マッチョものやバイオレンス作品も苦手だったんだ。私は泣くことがストレスなので、泣けると銘打たれた映画はなるべく観ない。むかしは平気だったのに年々ダメになってる。とにかく泣きたくない。『僕のワンダフル・ライフ』なんて予告だけで泣けるのに、本編を見たら大変なことになるんじゃ・・・。何回犬が死ぬところを見せられるの?それはさておき、「『アバウト・ア・ボーイ』のヒュー・グラントみたいな役、やってみたいです」ってマジですか。『アバウト・ア・ボーイ』のDVD、サントラ、原作本、すべて揃えてるくらい好きなんで、吾郎ちゃんも好きなの!?と色めき立ってしまったけれど、あの映画のヒューと吾郎ちゃんの現状がちょっと似てるからってことかもしれない。金持ってる独身男。吾郎ちゃんのブログ、連日ヒロくんが登場して面白くてしかたない。ヒロくんに年賀状を送りたいんですが、どこか窓口はないですか。感謝の気持ちを長文で書き送りたい。

2017-10-30

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Netflixに入りたいからパソコンとテレビを繋がないとなーと思いつつ面倒で後まわしにしていたけれど、SMAPがAbemaTVに出ることを知ってすぐに行動に移しました。準備万端整えて臨みます。で、Netflixに入った。『ストレンジャー・シングス』を一気見して、マイリストに見たい作品をせっせと追加してる。マッツさん出演の『アフター・ウェディング』『ヴァルハラ・ライジング』『ザ・ドア』『バレット・オブ・ラヴ』があって嬉しかった。うちの近所のレンタル店には置いてないんで。グザヴィエ・ドランの作品が揃ってるのもいいな。

エズラ・クーニグ監督のアニメもちょっと気になる。曲はできてるからあとはレコーディングするだけと言ってたのにアルバム出ないな・・・と思っていたら、Netflixでアニメを作ってるという情報が入ってきて、どういうこと?と。ちらっと見たら声優陣がやたら豪華で驚いた。とりあえずマイリストに入れとこう。