伊勢志摩ライナー リニューアル車がまもなくデビュー

近鉄ニュースリリースより…伊勢志摩ライナーのリニューアル車のデビューについて発表されました。
リニューアルを実施の上、そのトップバッターは今年の8月4日からデビューとの事。


全6編成のうち半数を赤と白のツートンカラー、残り半数を黄色と白のツートンカラーにデザインを変更との事。
赤色編成だとリニューアルされた事が素人目にもわかりやすいかと思いますが、黄色編成は、従来の伊勢志摩ライナーとの差異がわかりにくそう。*1


車内のイメージ図を見ますと、内装を木目調に変更との事。
近頃、水戸岡氏の影響からかどうか、木目調が流行していますが、ここにも流行の波がやってきたようです。
座席に関しては、コンセントの設置は現代のニーズを意識しているとして、座席の構造そのものは従来通りでシートモケットの変更だけ?のように見えます。
デラックスシートの土台に見えるフットレストがどう見ても、従来の伊勢志摩ライナーフットレストに近似しているように見えますね。
という事は座席交換はしないのでしょうか。
リニューアルといえども、あまり予算をかけられない事情があるのかな?
せっかくのリニューアルですから、22600系さくらライナーのリニューアル車、ビスタEXの座席取替え車に見られるような、大型のフットレスト装備の座席にならないのでしょうか。

個人的には、大型フットレストは確かに快適ではありますが、その反面、過剰装備な気がしないでもありませんが、それはまた別の話ということで…(笑)


それにしても、現在製造中の豪華新型特急と、伊勢志摩ライナーの立ち位置の差について、なんだか中途半端な感じがしないでもありません。
平成25年にデビュー予定の豪華新型特急は、新機軸・新コンセプトを盛り込んでゼロから造り上げて行くので、かなり斬新なものになるかもしれません。
そのいっぽう、リニューアルした伊勢志摩ライナーはあくまでも従来の延長線上でしかありません。
それを考えると、従来車はどうしても不利な面がある事は仕方ないのかもしれませんが、何だか目立たないかも…。
豪華新型特急は、定員も少なめ、料金も高めになる、編成数も少ない事などを考えると、利用できない層も見込まれるでしょうから、伊勢志摩ライナーはその補完に回る事になるかと思います。*2
いわば、カシオペア北斗星のような関係になるのかな、と感じています。

(↑函館本線山線経由の北斗星ニセコスキー号)


今後、近鉄が伊勢志摩方面への特急列車群*3をどのように売り込んでいくのか、興味がそそられるところです。

*1:リニューアル車の車体最下部の赤ラインの有無なんて気づくかな?

*2:それでも伊勢志摩ライナーは、DX・サロンカー・レギュラーカーと色々あり、いろんな客層に対応できるオールラウンドプレイヤーなので、これはこれで十分に面白い車両なんですけどね。

*3:豪華新型、伊勢志摩ライナー、汎用特急車