2010-02-17
後悔と真実の色 貫井 徳郎
book |
若い女性ばかりを狙う連続殺人事件が発生。
メッタ切りにした上に、指を一本持ち去るという
猟奇的な事件に、警察もその威信をかけて事件解決に向けて取り組む。
被害者が増えるたびに、捜査本部も拡大し、
捜査本部が拡大するにつれて、
警察内の人間関係も複雑化していく。
事件の謎を追うだけでなく、
この警察内の刑事たちの人間関係や
それぞれの刑事や警官の中に潜む
嫉妬心、虚栄心、敵意、自己否定感などに
どっぷりと満たされたドロドロした心理戦に
「そんなことやって情報を出し惜しみしたり、
情報を漏らしたりしてるから犯人が捕まらないんだよ!」
とうんざりしたりあきれたりしつつ、
警察の捜査の方法や内情が面白くて、
ついつい引きつけられる。
女の世界もドロドロしているものかもしれないけれど、
男の世界もそれ以上にドロドロしてるかも。
出世とか手柄とかがからむと、
こうも男はドロドロしてしまうのかと。
犯人探しの方も、最後の最後まで
これでもかこれでもかの展開で
なかなか犯人にたどり着けず、
こちらも最後まで引きつけられた。
登場人物も多いし、メモをとりながら読まなくちゃいけなかったし
読み終えるのに時間がかかったけれど、
その分、読み応えもあったなあ。
読書を堪能した!という感じ。
- 作者: 貫井徳郎
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/10
- メディア: 単行本
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