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見たり聞いたり

2010-02-17

 後悔と真実の色  貫井 徳郎

| 15:34

若い女性ばかりを狙う連続殺人事件が発生。

メッタ切りにした上に、指を一本持ち去るという

猟奇的な事件に、警察もその威信をかけて事件解決に向けて取り組む。

被害者が増えるたびに、捜査本部も拡大し、

捜査本部が拡大するにつれて、

警察内の人間関係も複雑化していく。


事件の謎を追うだけでなく、

この警察内の刑事たちの人間関係や

それぞれの刑事や警官の中に潜む

嫉妬心、虚栄心、敵意、自己否定感などに

どっぷりと満たされたドロドロした心理戦に

「そんなことやって情報を出し惜しみしたり、

情報を漏らしたりしてるから犯人が捕まらないんだよ!」

とうんざりしたりあきれたりしつつ、

警察の捜査の方法や内情が面白くて、

ついつい引きつけられる。


女の世界もドロドロしているものかもしれないけれど、

男の世界もそれ以上にドロドロしてるかも。

出世とか手柄とかがからむと、

こうも男はドロドロしてしまうのかと。


犯人探しの方も、最後の最後まで

これでもかこれでもかの展開で

なかなか犯人にたどり着けず、

こちらも最後まで引きつけられた。


登場人物も多いし、メモをとりながら読まなくちゃいけなかったし

読み終えるのに時間がかかったけれど、

その分、読み応えもあったなあ。

読書を堪能した!という感じ。

後悔と真実の色

後悔と真実の色