四方山自転車記。

自転車でヒルクライムは昼までに。ときどき山登り。~気が向いたら気の向くまま~サイクリングの記録。

ハタチの時の記憶〜さきに東北編〜。

東北地方の記録
ずいぶん長文。読みずらい、理解しずらいはご勘弁を。あくまで自分の記憶の整理が目的。

ずいぶん過去の記憶。書いてある地域の最近の状況はよくわからない。

〜まえおき〜
東北の前は北海道を走っていた。
北海道小樽から、ただ単に18切符で帰ろうとしてもたぶん3日以上かかったので、ただ帰るよりか自転車に乗ろうかなというところ。
まだ夏休み1カ月くらいあるし、帰っても暑いし。

この年の18キップ5日分の使用内訳
北海道への行きで2枚。小樽から函館(この時)で3枚目。東北からの帰りで4枚目。北関東ツーリングの行きで5枚目。

小樽にいたこのときその後のルート未定。
ただリスタートは青森にした。

小樽にいて、室蘭か函館まで行けばフェリーがある。
フェリーで渡ると一泊安上がりで横になれる。
そして、18きっぷで函館まで移動することにして、函館からフェリーにすることにした。

本州まで行けば残りの18きっぷ2枚(普通列車で2日)で帰れる。できれば1日で帰りたい。
18きっぷ一枚(一日)で帰ろうとすると、八戸や秋田まで行く必要があった。
残りの現金の状況から5日間位の行程がいいところ。で、行きたいところが八幡平。岩手側からいったほうが楽しそうなので秋田へ下るルートにした。ということを汽車とフェリーの2等船室で東北ツーリングマップを見ながら考えていた。

小樽にいた日の午後函館についた。とりあえずフェリーの切符を買う。夜中出航なので函館市内を自転車でぶらぶら。湯の川温泉の公衆浴場へ。お湯が熱くてしょっぱい。
湯上りに「僕も昔自転車のってたんだ。」という社会人にアイスをいただく。
そして近くのスーパーで食料調達。

夜になり函館からフェリーに乗り、北海道を後にした。北海道ではこの夏13泊15日。
翌日、青森港にはまだ暗いうちに到着。ターミナルで明るくなるまで仮眠。

青森県内のルートは奥入瀬十和田湖へ行こうと思っていた。ルートを考えた結果、奥入瀬まで最短距離の八甲田山経由にすることにした。体力があるときは峠を越えたほうが意外と楽だという実感があってそのルートにした。

〜そして、本編〜
東北1日目
その日も晴れ。八甲田の峠は標高1000m以上。港は0mくらいなのでそれくらい自転車で登る。
北海道と違って本州の山岳地帯はきつかった。峠の辺りは千人風呂で有名な温泉地。よりたい気もしたけど、有名すぎるし、その後下りで寒いし、登りもきつかったのでスルー。お昼はどこで食べたか忘れた
せっかく1000m以上登ったのに奥入瀬入口辺りでは標高300m位まで下った。下る途中軍人さんの乗った車が路肩にはまってた。脱出の手伝いをちょっとした。
この日八甲田の南側は小雨。寒い。一気に下りその後、奥入瀬を走る。緑とせせらぎのトンネルを。

奥入瀬十和田湖まで緩やかなのぼり。距離は15km位。8月下旬はまだ緑だけ。
紅葉はきれいらしが・・紅葉ははずれの年があるそうで、はずれないのは新緑季節。青森の桜はGWなので5月からがいい時期らしい。マイナスイオンを浴びながらゆっくりサイクリングをしてみた。

奥入瀬を走り十和田湖湖畔へ。八幡平へのルートを考えながら湖を眺めてた。
そして湖畔周回はしないことに決めた。

テントを張るのがめんどくさいので、駅寝をすることに決めた。
地図でテントなしで一晩過ごせる場所を探したら、行けそうな場所に十和田南駅があった。発荷峠の向こう側に。
まだ午後も早い時間だったので行くことにした。この日2つ目の峠越えを決めた。
発荷峠は結構きつかったような気がしたけど、距離がそれほどないので普通にパス。
あまり覚えていないが、どうもそのくだりの大湯温泉に入ったっぽい。温泉で疲れをいやし、その後駅まで。夕方5時くらいかなついたのは。十和田南駅について雨が降っても濡れないところを探した。

あんまり想像していなかったけど、青森県内0ゼロ泊。もう秋田。その日はオレンジ色した月を見た。

東北1日目のルート(ずいぶん前なので、微妙にルートが違うかもしれないし、道が変わっているかもしれない。)
地図上で107km(そんなに走った覚えはないけれど。)

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東北2日目
翌日たぶん18日目。晴れ。朝起きて適当に食事してルートを考える。ツーリングマップ東北を見ながら。

八幡平のアタックは翌日にしてこの日は麓のどこかを目指すことに。
秋田駅でゴールしたいので岩手側から登りたかった。前日1000m級と600m級の峠を越えているので峠は避けたい。
地図を見ると花輪越(はなわごえ)とあるルートあり。峠でないのでそのルートで岩手側へ行くことにした。
そのときは越えの意味がわからずに・・。

でもその”越”が峠よりもきつかった。この夏一番きつい登り坂。

”越”ってわざわざ書いてあるのにその意味が頂上までわからんとはなんとあほなんだろう。登りでくたくたになった。

翌日の八幡平アスピーテライン走行のためにラクしようというのがパーになった気分だった。急がばまわれ。
花輪越で疲れきって、下ったところの駅(多分田山駅)で昼食と昼寝。
この日は暑かったので1時から4時までは休憩。寝るとなんだかやる気もでて出発。JR沿いに走っていけば適当に駅寝ができるとおもい、鉄道沿いルートを行く。

結局この日はリゾートで有名な安比を越えて松尾八幡平まで。駅の待合室をお借りして宿泊。

2日目のルート
総経距離 63km(地図上)

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東北3日目
松尾八幡平の駅でよく寝た。
朝起きて待合室でぼけーっとしていたら、地元の人に握り飯をいただいた。おいしかった。
東北は八幡平アスピーテラインを通ることが目的。頂上までは1200m位?の標高差。
前日の花輪越で体力に自信が出てきて。休憩なしで登ってみようかと思いながら出発。八幡平アスピーテラインを登る。傾斜は結構きつい。

晴れていたが、途中で見える予定の岩手山は雲をかぶって見えなかった。
記憶によるとアスピーテラインの頂上まで登るのに3時間くらいかかった。
頂上は曇っていて寒かった。県境で記念撮影。このとき自転車にはねぶた金魚はまだ写っていた。

八幡平は景色がいいところみたいだけど、その日は残念ながら曇。何か昼食をして秋田側へ下ることにした。
八幡平のくだり、フロントバックから何か飛んだ感じがあった。引き返すのは嫌なので、そのまま下る。
後で確認すると、ねぶた金魚が風圧に負けて飛んでいったらしい。金魚からすれば自由になった。峠の下りの時は、サドルの後ろの風を受けないところに付け替えるのが常だったが、この時は忘れていた。

さらにくだって、尾去沢のほうへ。
さらにテン場(テント張れそうなところ)を探し、大湯温泉へ向かう。大滝温泉トムトムの湯に行った。東北の温泉はだいたい安くていい温泉が多かった(いまは知らない。ハタチ頃は1994年?)。
夕方、温泉につかってから休憩所でぼけーっとしていたら、知らないおばちゃんにエビフライ定食いただいた。この日2度目のご厚意。
北海道東北ツーリングで、10㎏以上痩せて、このころはガリガリ君だったので、ひもじく見えたのだろうか?

夜は温泉施設の駐車場の芝生の上でテント張って寝た。東北最後のテントはり。

この日のルート
走行距離86km

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東北4、5日目
なぜ、4,5日目かというと、4日目の泊まりの記憶が全然ない。秋田まで150kmもあるし、1日で行ってないはず。
どこで野営したかも定かでない。

朝起きて片付けて大滝温泉を出発。子供のころに行ったことのある寒風山を目的地にした。

途中ハチ公のふるさとを通過。アップダウンの多いルートだったような気がしていたが、曇りがち、体力十分なので、きつい思い出もなく、八郎潟付近まであっさり進む。
きっとこの辺でキャンプしたんだろうな。八郎潟のどのあたりだろう?

そして最終日、寒風山へ最後の登り。この記憶はたぶんあってると思う。
当時十数年ぶりにきた寒風山は昔とあんまり変わっていなかったような気がする。
頂上でこのたびはもうおしまいにしようと、なんだか感無量な感じ。
途中の土産やのおばちゃんがなにか言っていたが忘れた。

次の日の列車で帰ることにしたので、秋田市内へ向かう。

秋田駅について、もう使わない荷物を送るのに商店に行った。何にも買わないけど何かもらった。
身軽になって秋田温泉へいき疲れをとるためゆっくりする。この日は駅前で駅寝。だから寝袋は送ってないな。
夜中になると駅前ロータリーに車がたくさん。ローリング族みたいなうるさくて速い車がたくさん。あまり眠れなかった。
秋田から始発に乗ると1日で帰れる。

この2日間のルート(かなり記憶はあいまい)
走行距離 157km(地図上)

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次の日、最終日というかただ帰る日。
秋田発奥羽本線始発で出発。18キップ家路への旅。
ただ乗っているだけの退屈な一日。
米沢でお昼。その後福島に到着。東北本線に乗り換えて、夕方5時頃に大宮あたり。家に着いたのはたぶん夜7時ごろ。

約3週間の旅。いまから思っても、学生はいい身分だなと思う。
写真を探してみよう。