9月の日銀金融政策会合議事要旨、「地政学リスクで円高警戒」

日銀は6日、金融政策の現状維持を決めた
9月20、21日の金融政策決定会合の議事要旨を
公表しました。

それによると、9月上旬に北朝鮮が核実験を
強行するなど地政学リスクが強く意識されていたため、
複数の委員が安全資産とされる円が買われ、円高
進むことを懸念し、「必要に応じて(金融政策を)
変更する」と、追加緩和による対応に言及しました。

出席した9人の委員は「米欧の株価が高値圏で
推移するなど投資家のリスク回避の動きは限定的」
との見方を共有しましたが、複数の委員が北朝鮮情勢の
緊迫化を念頭に「市場心理が急激に変化する可能性を
注視する必要がある」と指摘しました。