ブログトップ 記事一覧 ログイン 無料ブログ開設

水まんじゅう

 | 

2012-06-21

日本のエンジニアの採用面接は不思議だと思う

あまり技術力もない、口も下手で、日々のシステム開発を大きな不具合がないように先回りをしながら大きな苦難の無いように仕事をしているプログラマーよりのエンジニアによる感想です。

何回か転職をしてきて、エンジニアの採用面接は非常に不思議だと思うようになってきました。

その思いを完成させてくれたのはJunichiItoさんによる

このたびソニックガーデンの7人目のメンバーになりました

でした。

自分が不思議と思ったことを5つほど挙げたいと思います。

システム開発の判らない人が評価をするのですか?

最初に不思議に思ったのは面接を人事の方がすることが多いことでした。
システム開発をしたことがない、することのない人が面接官をして、
エンジニアが自分がどれだけ優れているのかを面接でお話をする。

エンジニア同士ですら、昨今の技術は多岐にわたっており、自分の専門としていない分野に関しては評価ができないような状態になっています。
それで本当にエンジニアを評価できるのかが非常に疑問です。

失敗が出来ない

面接は複数回行われますが、それぞれでジャッジされることになるので、一回たりとも失敗ができません。
たまたま重ねて何回も成功できるという、運の要素の試験も兼ねているのでしょうか?

本当に勉強会やブログで情報発信をしている人がほしいの?

稚拙ながら私はブログを書いています。また、勉強会でも多少の情報発信をしたことがあります。
多くの企業の求人情報では、勉強会やブログ等で情報発信をしているような人がほしいというようなことが書かれています。
しかしながら、面接でそのようなことが話題に上がることはあまりありません。
本当にそういった人が必要ならば話題にするべきではないでしょうか。

本当にその技術セットは必要ですか?

求人情報で稀に10〜20もの技術の名前(ex.html5, JavaScript, Java, PHP, C#, CSS・・・・・)が載っており、それぞれに精通した人というような募集がされているのを見ることがあります。
自分自身の経験では、実はある程度の技術は(実用レベルではあるものの)精通していないものも多く、実際に使う時は調べながらということが多いと思っています。
実際問題、10〜20も技術に精通できることは凡人には難しく、一種の天才か、もしくは技術に精通していると勘違いしている人だけになると思います。天才なんてほとんどいないので、多くの勘違いしている人を寄せ集めているだけにはならないでしょうか?

面接で武勇伝を喋れる人が欲しいの?

自分自身がそれっぽい武勇伝が無いからかもしれませんが、面接時に多く聞かれる質問のうち不思議だと思える質問があります。
それは、
「今まで一番困難であったことと、それをどのようにして解決したか」
です。
なぜ不思議に思うかというと、なぜ困難があることを前提とするのかということ。
自分は困難なんて起こしてしまった時点で負けだと思っています。
戦略ゲームが好きなので、戦争に例えさせてもらうと、以下の2つのような比較ができるでしょうか。

  1. 敵は強大であったが、補給をしっかりとし、敵を事前に2つに分断することが出来たため、たやすく各個撃破を出来た。
  2. 敵は強大であり、補給も薄かった。総力戦を挑み苦難であったが、多大な犠牲を払いながら撃破を出来た。

自分では上のほうが評価されるべきだと思っていますが、日本人的な感覚では下のほうが評価されると思っています。
最後は根性論でどうにかすべきというのが良いのでしょうか?

自分がほんとうにあるべきと思うエンジニア像

自分自身はエンジニアは忍者のようであるべきだと思っています。
特に存在感はないけれども、居ることによって非常に多くの利益をもたらすような。
システムの開発時には厳しい納期だったとしてもそれを感じさせることなく、残業なども最小限で簡単な開発であったと思わせるように。
システムを運用する上では大きな障害を起こすことはなく、問題なく日々運用できるように。
多分そのような場合は面接で何も語れないのだと思います。
自分がいなかった場合にどうなるかというのは比較ができません。

面接は相互に十分な情報を交換するべきでは?

面接する側にとってどんな人がほしいのか、面接される側にどのようなスキルがあるか、
それぞれお話するのは1回、1時間程度では短いと思います。

同じ人が何回か会い、前回疑問に思ったことを何回も話し合うことで少しでも相互理解が出来るのではないでしょうか。
書類一枚だけで相手のことを十分に知れてると思うのはおかしいです。

通りすがり通りすがり 2012/06/22 12:56 昔は入ってから一人前の曲芸師に育てるというのが普通だったので
今のような選考プロセスでも問題なかったのです。きっと。

セイジセイジ 2012/06/22 13:26 >面接で武勇伝を喋れる人が欲しいの?

私が思うに見ている視点の違いだと思います。
担当者レベルで言えば自分の作業範囲において先回りをしてリスクを減らすこともできると思いますが、プロジェクトマネージャレベルで考えるとどうしてもトラブルって発生するものです。自分が全てを進めているわけでもないですし、自社のスコープではない連携先システムでの事象もありますし。そうしたときにどのように問題解決に取り組んだか、という経験を聞きたいって意味もあるんじゃないでしょうか?

beco_ippeibeco_ippei 2012/06/22 19:43 すっきりとシンプルで良い記事だと思います。同感です。採用側もやっていましたが、取る方も面接受ける方も考え方を変えないといけないと思います。
ただ、採用側は「当たり」に出会う確率がかなり低いので人事の人がフィルターかけるっていう所も多いんじゃないかと思います。

kota2009kota2009 2012/06/22 21:27 読みやすい記事です。
一流の曲芸師だけではなく平凡な曲芸師も必要で、一流の曲芸師と平凡な曲芸師では採用プロセスが異なるからではないかな。

おつまみタヌキおつまみタヌキ 2012/06/22 21:44 WEBデベロッパーを目指しているものです。
前職はまったく違う畑だったので、このような業界の現場を知れる
記事はありがたいです。確かにすべての技術が必要だと求人に挙げている企業は多いですね。

さとーさとー 2012/06/22 22:07 初めまして。
フリーランスでWEB制作・システム開発をしています。

優れた技術者であればどこでも入社できるというわけではないですからね。
トークスキルもそうですし、予想外の質問にどう答えるかなんかで人柄を見てますよね。

細かい事や難しい事はともかく結局大事なのは、「うちの企業に有益か不利益か」ということだけでしょう。
有益な人を定員分確保するだけですよ。

批判ではなく批判ではなく 2012/06/22 23:25 日本の採用側の要望は1.でも2.でもありません。
3.敵はとても強大で、敵を事前に4つに分断することで、自軍は満身創痍ながら撃破出来ることができた。

国民性なんでしょうね。真珠湾攻撃レベルの過大な戦果を他人に要求してしまうのですよ。

プログラマAプログラマA 2012/06/23 01:09 読みやすい記事ですね。
私もプログラマであり、面接官もする人間です。
ですが、同意出来る部分と出来ない部分がありました。

> システム開発の判らない人が評価をするのですか?
とても同感します。現場にいない人が、本当に必要なのはどんな人間かなんてわからないですよね。最終的に、応募者の力を試せるのは、やはり現場の人間だと思います。

ただ、他の人も言っていますが、まともに会話もできないような応募者などを事前にふるう、現場の人間の手を煩わせないためのフィルタリングしては人事でもいいかなとも思います。

> 失敗が出来ない
これはしかたがないんじゃ。
技術者に限ったことじゃない気がします。
むしろUndoしてやり直す、と考えるのは、PC使う人間の悪い癖のような気がします。

> 本当に勉強会やブログで情報発信をしている人がほしいの?
こちらも同感ですが、そんなに情報発信を重視する会社さんってあまり見た事無いです……。
これは、本当にそういう人を欲するようになってください、という意味なのかな?と思いました。
結論としては、会社は別にそんな人いらないんですけれどね。

> 本当にその技術セットは必要ですか?
これは多分、全部出来る人が来るとは会社も思ってないと。
ある一定のレベルの人が欲しい(ピーキーな人は扱い切れないのでいらない)会社さんが、でもヘボヘボはふるいたい、という時に使う手じゃないでしょうかね。

> 面接で武勇伝を喋れる人が欲しいの?
これはコミュ力を計るための一般的な質問では?
これくらいの質問にはスラスラ適当に答えられない人は、何させるにしてもあまり欲しくない、と(日本の)普通の会社は思うんじゃないでしょうか。

まぁ、技術のことも語れない新卒の新人を採用するときに、助け舟に近い形で出してあげるレベルの質問だと思います。中途採用のときにこの質問が飛んでくる会社はやめたほうが無難かも、ですね。

> 自分がほんとうにあるべきと思うエンジニア像
エンジニアの心構えとして、とても同感です。
ただ、もし経営者もしくはプロマネが自分のことを指してこんな事言ってたら、私はその会社を去ります。

> 面接は相互に十分な情報を交換するべきでは?
出来るととても素晴らしいことだと思います。
ただ、時間というコストがあり、どうしても採用側と応募側という強弱の関係もあるため、完全な情報交換は難しいのでは。応募者は受かりたいということが最優先になるため、なかなか正確な情報を出さない、というのが、私の面接時の感想です。

それこそ、ジョエルさんのいうように、その場でコーディングさせるとか、怪しい人間は一切取らないとか、会社主導の行動で一貫させるほうがお互い幸せになれる気がします。


お茶を濁すだけのような面接が多いというのは私もとても感じています。
多くの他の手法を真似るとか、試行錯誤を剃る必要はありますね。

元プログラマ元プログラマ 2012/06/23 05:17 >「今まで一番困難であったことと、それをどのようにして解決したか」
これうちはききますねー。
困難であったこと=敵は強大であった
どのようにして解決したか=補給をしっかりとし、敵を事前に2つに分断する
が模範解答だと思います。「困難」といっても別に炎上や泥沼をきいているわけ
じゃないとおもいます。

フリーランスフリーランス 2012/06/23 09:05 > システム開発の判らない人が評価をするのですか?
1回目は人事、2回目に技術、3回目が管理という段階の企業もありますよね。
人事や管理が元技術のケースも多いのでバリエーションはありますが、3段階式で考えると、人事は技術力ではなく人間力の評価でしょう。
新卒/中途に関係なく、この観点の評価は必須だと思います。

> 失敗が出来ない
面接はたかだか2,3回の話ですが、お客様と話をする回数は限りなくあります。
高いパフォーマンスを定常的に出せる力量がまだ培われていない、
という捉え方もできるのではないでしょうか。

> 本当に勉強会やブログで情報発信をしている人がほしいの?
> 本当にその技術セットは必要ですか?
> 面接で武勇伝を喋れる人が欲しいの?
字面通り、四角四面に捉えていませんか。
この回答で相手は何を引き出そうとしているのか、と考えてみましょう。
お客様から本当の要求を引き出すノリです。

> 自分がほんとうにあるべきと思うエンジニア像
理想像を持つことはすばらしいことです。
ですから、それをできない理由にするのはやめましょう。

> 面接は相互に十分な情報を交換するべきでは?
これにはすごく同意です。
私は、面接はお互いを評価する場だと思っていますので、合わないなと思ったらその場で辞退しています。
面接はパワーゲームという認識の企業とは相容れませんし、お互いのコストを最小にしたいですね。

banxbanbanxban 2012/06/23 22:03 はじめまして、ぼっちプログラマですw

面接を受ける側から見えない点に注目すればわかるはずです。
ブログや勉強会は、その人の技術の裏付けを知るための材料
技術セットは、面接に適当でない人を振り分けるための文言
武勇伝は、報連相などの常識を押さえているかを知る手立て

時間は有限です。1回で面接ができることに越したことは
ないはずです。エンジニアは忍者でいいですが、何ができて
何ができないのか経営者サイドは知っておく必要があります。
時間短縮するためにどんな努力ができるのかも技術のうち
だと思います。

ともかくこの業界は日進月歩です。昨日習得した技術は
明日になっていればカスになっている業界です。日々新しい
技術に対して学習するモチベーションをどこまで保ち続け
れるかで生き残れるかどうかが決まる気がします。

ゆきうさぎゆきうさぎ 2012/06/24 02:09 非常に読みやすい記事で参考になりました。同感する部分が多かったです。

新卒、転職者への面接ではどこも似たり寄ったりなんですね。海外だと高学歴(例えばハーバード卒)でも戦力にならない人は大企業には入れないそうです。「エンジニアとして優秀な人をいかにひきいれるか?」(チームごと買収したりもしますね)に注力してエンジニアが長時間で数回に分けて面談するそうです。

日本は試験すらしないで経歴書選考と30分程度の面接で終わらせてしまいますからね。サーカス団の面接で技を見て判断するということをしないのと同様で。

3B3B 2012/06/25 00:03 困難にあったとき・・・たったひとつの質問で、いろいろわかる。
・責任感のある人か?
・まず目的から入って、そのための解決手段を考えられる人か?(まず技術から入っちゃう人じゃないか?)
・新しい仕事、難しい仕事(=困難が待ち受けてるもの)に挑戦してきた人か?
そう考えると、採用側からすれば「良い質問」ではないか。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証

 |