代官山蔦屋書店に行ってきました

一昨日オープンだった蔦谷書店。後藤繁雄さんが関わっているということもあり、とっても興味がありました。
デザインや旅行、車とファッション、建築といったジャンルの本が、インテリアとしても、読み物としてもしっかりと根拠をもたれてセッティングされている気がしました。2階にはくつろげる場所もありましたが、暮しの手帖が初期から置かれていて「おおー」となりました。ZINEや、フリーペーパーも、雑多な置き方ではなく、よりすぐりの物gあ、それぞれの顔がわかるように置かれていて、選びやすかったです。
後藤繁雄さんの編集する、東京美術倶楽部のTabiが、期間限定で、テイクフリーなっていたのには、驚きましたが・・・)

東横線沿いに住んでいるので、お気に入りの場所が増えて嬉しいです。代官山、おしゃれな街で、所在無く感じてしまうことが多いのですが、こんどからは、この書店が心の拠り所になってくれそう。

「佐野洋子の本屋」

駒場東大前にある「NO.12GALLERY」(→NO.12 GALLERY)でおこなわれている『佐野洋子の本屋』に行ってきました。『100万回生きた猫』の作者でもある、彼女のエッセイ、絵本、原画が飾られていました。幼い頃、なんとなく眺めていて絵本たちとの再会でした。改めて見てみると、その色彩の複雑さ、明快な動物の形、というシンプルさの中にあるこだわりに「はっ」としました。悩みに悩んで『私の猫たち許して欲しい』を購入。

私の猫たち許してほしい (ちくま文庫)

私の猫たち許してほしい (ちくま文庫)

どのエッセイも、題名が素敵で、本当に悩みました・・・。ちびちび読もう!

本を買ってホクホクしながら、渋谷まで20分ほど歩きました。駒場東大前駅あたりは、面白い&高級そうなお宅が多くて、面白いです。城壁のような塀、白くて生活感のない家など・・・。渋谷に近づくと見えてくる松濤美術館も、こんど行ってみたいです。

そして、東急デパートの1階には、古き良き時代の渋谷の模型が!

デパートの屋上にある遊園地って憧れます。観覧車からは、どんな風景が見えたのでしょう。8階の本屋で『真夜中』『装苑』を買って帰宅。どちらにも、知り合いが載っていて、「へぇぇ、あの人って、本当にそんなにすごいのかぁ」と思いながら、パラパラ捲っています。

『拡張するファッション』(林央子)

12月に入り、キャンパスでは3年生がリクルートスーツで不安げな顔をしています。なんとなく、キャンパスの中が、どんよりとした色に染められています。

私自身は、貧乏2年生。服を買うことは、あまりありません。むしろ、バブル絶頂期に、良質な高い服を買っていた母の、タンスの肥やしを引っ張り出しては着ている始末。おしゃれな女子大生と並ぶと、「いつの時代の人?」という感じになっているかも・・・。


ですが、そんな風に、「時代の消費物」であると思われがちな「ファッション」の新しいあり方、「ファッション」と「アート」の新しい関わり方が、この本のなかには書かれています。

何もかもがやり尽くされていしまったように思える現代。新鮮な風を送り込むためには、「〜界」にこもっていてはいけないのですね。ファッションは、誰もができるアートなのだなぁ。


ZINEについても触れられていて、とても刺激的でした。本に載っている前田柾紀さんの個展が清澄白河で今、やっているようなので、そちらも伺おうと思います。

『宮沢賢治』ちくま日本文学

最近、宮沢賢治の作品を、ちびちびと読み進めている。

宮沢賢治 (ちくま日本文学 3)

宮沢賢治 (ちくま日本文学 3)

土と共に生き、石に話しかけ、農業に勤しんだ人。東日本大震災で、被害を受けた岩手県花巻出身・・・。自然の猛威に人々が負けた今、彼だったら、どう生きるのだろう?放射能に関してはどう思うのだろう?と思いを馳せながら、ページをめくる。『風の又三郎』、『どんぐりと山猫』などの有名な作品も、もちろん好きだが、私が、いちばんおもしろい、と感じたのは、『茨海小学校』。きつねの小学校に、ひとりの男性が迷い込み、「学校見学」をするお話。なんとなくちぐはぐなのだけど、狐の小学校の描写が素敵。


宮沢賢治の作品は、どれも、自然も動物も人も、同等にスポットを当てられている感じが、読んでいて心地よい。アニミズムとは、少し違うけれど、彼の優しい眼差しを感じられる。

ポポタムと回文とZINE

今日は、午後、メジロにあるポポタムというブックギャラリーに行ってきました。(→ブックギャラリーポポタム目白駅から、住宅街を、こっそり歩くこと10分ほどで到着です。「小さな窓展2011ー山ー」と、「旅展」をやっていました。窓展の方では、「これ欲しい!」と一目惚れした作品があったのですが、すでに買取済み・・・グスン。
ZINEや、昔懐かしい児童文学作品がたくさんあって、1時間ほど吟味した末、「歩きながら考える4」、「エホン便り集」、「murren」最新刊を購入。どれも、個性的だけど、手堅い編集と内容で、とっても好きです。


他にも、「これだ!」という本を見つけました!アマゾンでは、販売されていないようですが、福田尚代さんの「初期回文集」です。まず、装幀が素敵!なんとも言えない暖かい緑に、やわらかいノートのような紙質!上から読んでも、下から読んでもおんなじ回文と、下から読むと、上から読んだものとは、別の意味の文になる転文が、楽しめる1冊。たとえば「夜悟り塵と去るよ」(よるさとりちりとさるよ」などなど・・・。意味が通じそうで、通じない。でも、文章全体の持つ。独特の雰囲気に、やみつきです。

「世界のブックデザイン2010―2011展」

印刷博物館で開催されている、「世界のブックデザイン2010−2011展」に行ってきました。(→印刷博物館:P&Pギャラリー > 世界のブックデザイン2010−11


私は、「本は読めればいいじゃないか、なかに何が書かれているかが大切」だと思っていました。ですが最近、デザイナーの方の知り合いも増え、「どうすれば、見やすくなるのか?魅力的な本という物質を作り出せるのか?」ということを、真剣に考えている人々の情熱に触れる機会が、たくさんあります。そこで、「もう少し、本というものについて、勉強しよう!」と思い立ち、行ってきたのです。(入場料が無料というのも、魅力的!)


展示されている本は、32カ国から集められた596点のうち、トップ14冊。本の横には、説明書きもあるのですが、「このタイポグラフィは手堅い」など、書かれていてました。本という「記述を伝達するツール」の域を脱して、「1つの完成された作品」として扱われている本たち。


おもしろい仕掛けのものや、立派な本まで、いろんな種類のものを、実際に手に取ることができます。まだまだ、デザインについては、ひよっこ(まだ、卵から孵ってもない?)ですが、少しずつ、デザインの文脈がわかるようになりたいなぁ。

きっと忘れない

もう、「昨日」になってしまった尾崎豊の誕生日。


私が生まれたころには、すでに亡くなっていたけれど、高校生のころ、貪るように聞いていました。周りの子が、ジャニーズに騒いでいる中、誰にも「私は尾崎豊が好き」と、いうことができないまま、高校は卒業してしまったけれど。

街路樹

街路樹

「街路樹」、「ロザーナ」、「シェリー」、「COOKIE」・・・。
大好きな曲は、たくさんあって数え切れません。

その中でも一番好きなのは「きっと忘れない」です。
誕生日についての、優しい曲。帰り道、ひとりで駅まで歩いている時、よく口ずさんでいました。尾崎豊といえば、よくも悪くも、「若者の教祖」と言われていましたが(youtubeでの彼のライブ映像は、とっても熱気にあふれています)私の中では、セーラー服で、寒い帰り道に受験勉強の慰めとなった、優しいシンガーソングライターです。