カイルロッドの苦難(7) 微笑はかろやかに/冴木忍/富士見ファンタジア文庫

微笑みはかろやかに (富士見ファンタジア文庫―「卵王子」カイルロッドの苦難)


アクディス・レヴィ頑張れ超頑張れ。積年の恨みを晴らしたのが単なる偶然で見せ場がないのがあれだけど、いかにも人間臭くてこの人は好き。シリーズ中一番好きかも知れない。なんか最近、腐った組織を外からどうこうするよりは、内部からなんとかしようと孤軍奮闘してるキャラの方が好きになりつつあるんだな。警察とか既存のシステムって、若者向けの小説とかだと新しい勢力の前にはどうしても当て馬か、もっと明確に「悪」とされて敵対することが多いので。


逆にロワジーとかウルト・ヒケウとか、物語の中で必ず行動が肯定されてるようなキャラはやや萎える。まーこれからどうなるか分かんないけどさ。イルダーナフとかも。


表紙イラストは出色の出来。