こんなアダルトアニメもあるよ 南澤十八作品のすすめ

以前、アダルトアニメ業界に南澤十八という人がいました。数年くらいこの名前で活動して現在は姿を消してるけど、一定のラインの実用性を保ちながらも独特の演出をするということで好事家の間では結構名を馳せていた人です。エロさもさることながら、結構普通に見ても面白いと思うのですが、いまいち知名度が高くない気がするので、軽く紹介。ちなみにこの監督、その技法から某ぱにとかぽにとかいうTVアニメの監督の人と同一人物ではないか、という噂がある人なので、真偽はさておき、あの演出に興味がある人は一度観てもいいんじゃないでしょうか。あ、当然ながら18禁です。

アンバランス1〜3(2002.6-2002.9-2002.12)



冷血鬼畜主人公がバイト先のファミレスでヒロインを調教しようとあんなことやこんなことを。演出の暴走っぷりでは間違いなくトップ。多分、某監督のテレビアニメ作品なんかと比べても、こっちの方が一つ抜けてるんじゃないかと思う。トリッキーな画面構成に頭痛くなること請け合い。電波ゆんゆん。なんかキメてるかのような雰囲気は、まあエロには合ってるとは思うけど、演出が自己主張しすぎてて個人的には実用にはちょっと向かない。でも一番分かりやすいのもこれ。

 でも、これは傑作です。
 脚本が?
 じゃなくて、映像が!
 シュールな絵がとってもキレイです
 個人的には、一般向けも大人向けもなく、「アニメーションの傑作」だと思います。
 18歳以上じゃないと見れないなんて、ほんと、もったいないですよ。
 監督の南沢さんも、アダルトものは初体験だとか。
 それで、こんな映像を作ってしまうなんて、ほんっと、スゴイです。
 でも、実は、別のお名前で「一般作品」をやって、「通」なアニメ・ファンをうならせてる人らしいです。


 アダルト・アニメなんて嫌いだ、って人も、ぜひ、だまされたと思ってご覧下さい。
 きっと、うなります。
(買うと高いけど・・・たぶん、ゲオとかのレンタルで見れます)


(2002/9/16 追加)
 監督さんから聞いたのですが、ユーザーから寄せられた声、の中には、
「背景が手抜きだ」
 なんてゆーのが、あったそうです。
 あの・・・・あれは、イメージなんですよ。
 美しいかどうかで、判断してほしいです。


実際、この作品には「イメージ」的な場面が多いです。
あれは、監督さんの趣味というか、美的センスなんですね。
そればかりでなく、「アダルト」ゆえの制約もあります。


 実は、ビデ倫さんの指導で、「公共の場所でのエッチ」は、そのままリアルには描くことができないのです。
 だから、「unbalance menu1」真ん中へんの見せ場である「電車でGO」(笑)な場面も、原作ゲームのとおりに描くわけにはいきませんでした。
 わざわざセリフで、乗客全員が仲間だとか、電車自体が「走るプレイルーム」だとか言っているのもそのためです。
「関係ない乗客の前でやってるわけじゃないよ」
 と説明しているわけです。
 さらに、「陵辱」そのものもマズイので、ちゃんと女の子の「同意」を求めるセリフまで入れました。

 以上、「ちょっとウラバナ」でした。

http://web.archive.org/web/20021214031119/www.tky.3web.ne.jp/~kimera/nal/sigoto.html

ブラッドロイヤル1、2(2002.8-2002.11)


剣と魔法の世界で2人のお姫様を調教してあんなことやこんなことを。 いくら実写やなんかを取り込むのが好きだと言っても、触手がうねうねやってるシーンで葛飾北斎の触手絵を入れたのは後にも先にもこのアニメだけだと思う。1巻ラストでは結構アレなシーンもあるので、素人にはあんまりおすすめできない。

清純看護学院1〜3(2002.10-2003.2-2003.5)

清純看護学院 ザ・ベスト [DVD]
株式会社ミルキーズピクチャーズ (2010-03-19)



タイトル通り新人看護婦の人があんなことやこんなことを。ステンドグラス演出多め。一応陵辱物っぽいんだけど、変なナレーションが入ることで、全体的にコメディ調が強くなってるので、痛いのとかキツいのとか苦手な人にはこれがおすすめ。でもカレー食べながら見るのをやめましょう。

南澤作品ではお尻のアップが結構頻繁に出てくる気がする。

http://buchi21.blog64.fc2.com/blog-entry-308.html

ところで、「清純看護学院」ですが、原作のタイトルは「陵辱看護婦学院」です。
 でも、今のビデオ・アニメの世界では、「陵辱」も「看護婦」も使ってはいけない言葉なんだそうで、こんな美しいタイトルに変更されました。
 「清純」って、「陵辱」と同じような意味だったんですね。

http://web.archive.org/web/20030213170324/www.tky.3web.ne.jp/~kimera/nal/zatu.html

誘惑1、2(2003.7-2003.10)



男性教師と女子高生があんなことやこんなことを。一応痴漢物だけど、そっちのシーンはボリューム的にはあんまりないです。赤や青、黒を多用する色彩感覚は鮮烈で、エロによく合ってると思います。あと、場面転換するたびにサービスカットっぽいアイキャッチを入れるのは、ぱにとかぽにとかでもやってましたね。

旅館白鷺1、2(2003.6-2004.4)



経営難に陥った旅館の若女将があんなことやこんなことを。今回紹介する5作品の中では演出は抑え目。ただ、この監督の作品は時々演出が飛ばしすぎててうるさいきらいがあるので、普通にエロいのを求める人にはこれが一番かも。作監が変わったせいか、1巻では細身だったキャラの体型が、2巻ではかなり肉感的なものに。

女性の肉(贅肉)に興味のある人は、見ておいて損はないと思います。
骨と皮に興味のある人はバイブルブラックへ

http://buchi21.blog64.fc2.com/blog-entry-277.html

終わり

2002年6月の『アンバランス』でデビューして2004年4月の『旅館白鷺』が最後?この業界に詳しいわけじゃないのでなんとも言えないけど、1年にリリースされる本数を考えると2年足らずで11本ってのは結構ハイペースなんじゃないかと思う。なお、この間あちらの人の仕事は、今ではスピンアウト企画であるなのはさんの方がすっかり有名になった、某エロゲのOVA全4巻。2004年10月、デミトリ先生がOPを担当した某作品でテレビアニメに復帰。