学校を出よう!(2) I-My-Me/谷川流/電撃文庫
時間モノ。世間では1巻は読まなくていいから2巻だけでも!というのがこのシリーズを薦める時の定型になってるらしいけど……なんだろな、多分自分の中にこういうパズルめいた構成を面白がる回路がないんだろうな。『タイムリープ』もただすごいなーと思うだけだったし、『ALL YOU NEED IS KILL』は……まあそもそも作者と相性がよくないっぽいんだけど。これならむしろ1巻のが素直に褒められそう。
晩年/太宰治/新潮文庫
彼らの議論は、お互いの思想を交換するよりは、その場の調子を居心地よくととのうるためになされる。なにひとつ真実を言わぬ。けれども、しばらく聞いているうちに、思わぬ拾いものをすることがある。彼らの気取った言葉のなかに、ときどきびっくりするほど素直なひびきの感ぜられることがある。不用意にもらす言葉こそ、ほんとうらしいものをふくんでいるのだ。
なにか気まずい思いをしたときに、それを避ける法を知らずがむしゃらにその気まずさを徹底させてしまわなければかわなぬ悲しい修正を葉蔵はもっていた。
タイトルとは逆に太宰の処女作品集。遺作となるだろうと思いこういうタイトルをつけたらしい。オナニーのことは「あんま」と表記するらしいとか、飼っていた兎を交尾させて興奮したとか、作文が褒められたことで有頂天になって黒歴史長編小説を書くけど袋叩きにされたりとか。
かんなぎ #5「発現!しょくたくまじんを愛せよ」
信者がアイドル=偶像を神!神!って祭り上げ過ぎると、逆に周囲は冷めちゃってその価値が下がるよなあ、なんてことを考えた。また、昨日までの自称信者が今日はあっさりアンチに入れ替わったりもする。その辺りを突っ込んだ話もやったりするんだろうか。やりそうだな。倉田だしな。あと、「これで入学できるんなら受験も入学金もいらねえんだよ!」って感想は、そりゃそうやんなあ。