Baby Princess3Dぱらだいす 0[ラブ] in 新宿バルト9(公野櫻子先生と稲垣隆行監督の舞台挨拶つき)


チケット予約開始時、KINEZOのサーバーを落とした超人気作(実際は普段から鯖が脆弱みたいだけど)、世界初となる2D美少女の3Dアニメーションであるところの表題作の初回を観に行ってきた。WSLで家族にこう言われちゃ行かざるをえないよね。


基本的なストーリーは原作の小説5巻(asin:9784048688383)、夏休みの海&温泉旅行篇に準拠(ただし「海」は諸般の事情から「小川」に変更)。「ロザリオとバンパイア」「ジュエルペットサンシャイン」の稲垣監督らしい、お馬鹿なエロコメアニメだった。「案外直球な下品さも含めてべびプリらしいアニメではあった」「3D美少女の3Dおっぱいやパンツのすじを大画面で観る機会はそうないよなあ」まあ、おおむねそんな。


30分と尺が短いので、ストーリーは大きくは展開されない。一応小説のほうは、家族からの無償の(と思ってる)愛に、主人公である孤児の陽太郎が、思春期の下半身事情とも闘いつつどう応えていくか、みたいなのがテーマかなあと解釈してて、このアニメもそういうところなくが垣間見えはするんだけど、あんまり意識はしなかった。陽ちゃん一度も名前で呼ばれないしな。露天風呂で潜水艦やってる辺りがピーク。あくまでお兄ちゃん(人によっては弟)大好きな19人の姉妹たちのプライベートを撮影したPVといった感じ。


ひとつの画面の中で、Aちゃんに焦点が当たってるその後ろでBちゃんとCちゃんが全く別のことをやってたりと、情報量が多く、大家族らしい騒々しさも満載。劇場では、何度も笑いが巻き起こっていた。全員にスポットライトを当てるべく頑張っているので、ファンなら終始ニヤニヤできるし、べびプリ全く知らない人も小説や公式ブログより、こちらからのほうが入りやすいかもしれない。やっぱり映像って偉大だ。


声が一番しっくり来たのは真璃役の碧ちゃんと立夏役のかな恵。前者は大人ぶってるけどやっぱりまだまだお子ちゃまなマリーに碧ちゃんの声がよくなじんでた。後者は、オネーチャンたちと何してたの…?という台詞で罪悪感いっぱいになった。3D映像としての評価は、これが初めてなので、よく分からないというのが正直なところ。要所要所、キャラがこっちに身を乗り出してくるシーンなんかでは効果的だったかなあ。一番飛び出して見えたのがクレジットだったというのは、これからの技術力に期待、といったところか。あとアバンで19人全員が名前のカットイン入りで紹介されるんだけど、あそこは30分の中でそのヒロインの見せ場がある毎にカットインを挿入するほうがよかった気もした。

舞台挨拶


上映が終わり、舞台挨拶へ。観客席から立ち上がった男女がいると思ったら、それが公野櫻子先生と稲垣隆行監督だった。自分の直前の列が関係者席だとは知らなかったので、驚いた……。女性がもう一名座っていたんだけど、あれは霧賀ユキ先生だったのかしら。また司会は、アニメ監督じゃないほうの小林治氏だったっぽい参考12


ゴッドこと公野櫻子先生

  • 感想:まさかこんなおっぱい映画になっているとは……(笑)
  • アニメへの要望は:こちらからは何も。監督からは水着を出させてほしいと言われた(笑)
  • 姉妹の中で自分に似ているのは:あえて、ということならニュートラルな星花。好きなのは夕凪。はっぴーらっきーはねむーん♪とかただいまじかる〜♪とか言っちゃって雰囲気を明るくしてくれるのがいい。
  • 19人という人数の多さ:まず、シスプリの後継企画だから、というのはありました。最初は中高の6人くらいから始まったんですが、ランドセルいいよね小学生とか好きなファンもいるよね→幼稚園児もいいよね→0歳児ヒロインって新しくない?という感じで編集部に煽られてしまって(笑)私だけのせいではありません(笑)次は三人くらいでお願いしたいです。
  • キャラの書き分け:高校生組は高校生組、小学校高学年組は高学年組と同年代で行動することが多いので、特にその中であまり被らないようにはしています。鉄道、魔法少女三国志など特徴も色々考えました。ただ基本的にわたしはキャラになりきって書くタイプなので、あまり深くは考えていません。
  • ブログについて:リアルでオリンピックやワールドカップがあったらその話題、暑かったら今日は暑かったね、といった時事ネタも結構使ってます。学校や職場から帰ってきてこれを読んで、生活の潤いになってくれればいいなあと。やはり大変だったので一度終わりにしようという話があったんですが、このアニメの企画があったので延長に。
  • 最後に一言:これが売れれば次があるかもしれないので、ぜひ。


稲垣隆行監督

  • 監督を引き受けた感想は:10年前にシスプリにも参加していたので感慨深いです。
  • 3D製作ということだが?:絵コンテ、レイアウト段階から3Dを意識して作った。等身大で、TVにキスできるような感じを想定していたが、劇場だとおっぱいを見上げてしまうことに(笑)50インチの3D対応テレビでちょうどよく観られる。原作では舞台が海だったところを小川にしたのは、石や木などの遮蔽物があったほうが3Dを意識しやすいから。アホ毛を別のレイヤーにしたり、アニメーターが頑張ってくれた。
  • 舞台は監督の故郷?:ロケハンにも行ってきました。ちゃんと混浴の露天風呂もあります(笑)野性の熊と一緒に入れます。
  • 19人という人数の多さ:元は1時間くらいのシナリオだったんですが、大人の事情で半分に。私服や下着、水着、胸の大きさ(笑)などのデザインも含めTVシリーズができるくらいの設定はあります
  • BDの特典について:アフレコをしていた時に、やはり自分が長男になれないと駄目じゃないかということで、急遽陽太郎のボイスOFFで別撮りをすることに。
  • 最後に一言:3Dということで色々頑張っているので、ぜひBD版を。


ゴッドは失礼ながら可愛らしく、稲垣監督は人のよさそうなおっちゃんだった。
サプライズでサイン入り台本プレゼントがあって、ゴッドの好きな夕凪=11番目ということで、J-11に座ってる人に。自分はD-11だったので、惜しいことをした……。「19」は何かありそうだとは思ってたけど……。あのJ-11の人、無事に帰れたのかしら。
しきりにリピートを薦めてたのはオタク向けの映画ならでは、なのかしら。あそこまであっけらかんとされると全く嫌味を感じなかったな。
チケット争奪戦はなかなか厳しく、自分より徳の高い長男が手に入れてないならあきらめてもいいかなーと一瞬あきらめかけたけど、「ゴッドのご尊顔を拝したら神々しさで目が潰れるから君たちはあきらめてすずこのふとももを観に行きなさい」「くっ……ここは俺に任せて、お前たちは早く寝ろ!」などと策を弄してでもゲットしてよかった。というかあのシステムだと9日分取れなかったら10日分、10日分取れなかったら11日分と毎夜アクセスしなきゃなので大変ね。